このコンサートを応援しています

演奏会チラシ修正

 

 

私が18歳で東京に出てきて一番驚いたことは、東京では毎日何かしらコンサートがあるということでした。故郷の大村は風光明媚で、海は穏やかで、災害もないし本当にいいところですが、芸術的な刺激が当時少なかったのです。長崎市内までいけば、色々あったのかもしれませんが、実家にひとり暮らしをしていて遠くに出かけるという余裕がなかったですし、行けても夜遅く一人で帰ってくるのはちょっと怖かった。遠くといっても、JRで1時間くらいだったんですけどね。高校生には遠かったな。ユーミンが、中学生の頃に八王子からキャンティーに通った話は有名ですが、それと比べると、ユーミンほどの情熱がない普通の高校生だったということかなとも思います。

さて、18歳で出てきてとにかく週に一回、月に3回から4回はコンサートに出かけました。有名といわれる人から、義理で買ったチケットから、招待券から、とにかく色んな曲を知りたかったことと、どういう演奏がいい演奏なのか勉強したかったからです。あくまでもそれは「勉強」の一環。で、アーロン・ローザンドの招待券を先生にいただいて、バイオリンのリサイタルに出かけたとき、あまりの美しさに会場で一人で涙が止まらなくなり、それから音楽は「勉強」ではなくなりました。

本当に素晴らしいものは、こういう風に心が動くんだ。理屈抜きでこうやって感じればいいんだと。なので、私はもし生徒たちに音楽が本当に好きになってほしければ、是非本物を聴いてほしいなと思っています。有名とかチケット代が高いとか、そういうことじゃなくて、本当にいいものを薦めたいです。その後先生が企画なさる数々の演奏会に、足を運んでいます。阿部千春さんのイタリアンバロックの企画、コンスタンティン・クルカのバイオリン演奏会などなど。

10代でローザンドに涙した私が、あのとき招待券を下さった先生と、こうやって同じ演奏家を応援することになるなんて、夢にも思っていませんでした。阿部千春さんの演奏するビーバーのパッサカリアは、時々アンコールでも演奏してくださる、ファンにとってはおなじみの演目ですが、今回は全曲演奏会です。いつも会場の皆さんがひとつになって、時にはご婦人が涙を拭っていらっしゃるパッサカリアを、是非皆様に聴いていただきたいです。

お申込みは  yurikaviolin☆kvj.biglobe.ne.jp ☆を@に変えてください。

タイトル「ロザリオ」 チケット送付先を明記いただきましたら、お送りいたします。送付の際は、事前のお振込をお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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