遠距離 回数制レッスンの生徒さんカルテ

◯夏休み満喫中ですか?
教室も、ほとんどの先生が夏休みです。私は8日に合奏練習、9日に通常レッスンをしたら、本格的な夏休みに入ります。いつもは、弦楽オーケストラのワークショップもあるのですが、昨年集まりが少なかったのと、先生のご予定も立て込んでいるご様子でしたので、なしになっています。年末から本格的に始まりますよ。
あの曲どうしようかな?もう一曲がんばってみようかな?という生徒さんは、ぜひご相談に乗りますので、声かけてください。そして、普段のレッスンの様子を見て、合奏頑張れそうかどうか、講師陣の方から新しいメンバーお誘いしてみます。すでに、この人は頑張れそうという生徒さんには、何名かお声掛けさせていただきました。8月後半にお会いできる方には、これからご相談させてください。
少し涼しくなったら、パート練習もしますね。
◯本日 遠距離通学の生徒さんのお話
個人的に生徒さんを取り上げると、自分は頑張りが足りないのでは?なんて心配される方もいらっしゃるのですが、見習って頑張れと言ってるわけではないので、心配なく読んでくださいね。
もちろん、ブログでとりあげてもいいですか?と許可をいただきました。ネット上では個人を特定されませんが、きっと読む人が読んだら、誰のことかわかりそうなのですが、関西から、新幹線で通学してくださっている生徒さんの成長記を今日はつづってみたいと思います。
私の教室は遠距離通学の生徒さんが、割と多くいらっしゃいます。
都内でも電車に乗ってとか、埼玉、神奈川、千葉、茨城はまあ普通にいらっしゃいますし、その他西の方にも、東北にも生徒さんがいらっしゃいます。以前は北海道や中国地方や海外の生徒さんもいらっしゃいました。九州が意外といないのは、多分九州って、音楽が盛んで、先生が多いからじゃないかな?と思っています。
豊島区だけど、豊島区の生徒さんより文京区が多かったり・・・。近いからという理由より、合奏や室内楽などをやってるし、いろんな体験ができそうな教室だなと思って、検索してくださってるんじゃないかと思います。
◯生徒さんとの出会い
私、20代の頃から、「ピアノランド」マスターコースというのに通いまして、ピアノを小さい子どもたちにどうやって教えるか、また音楽を教えるとはどういうことなのかというところから学び、そのことを、ヴァイオリンを教える参考にしようと思い勉強しました。
セミナーの講師は、「ピアノランド」著者の樹原涼子先生で、今でも私がとても尊敬しているアーチスト、教育者の一人です。
私、自分で言うのもなんですが、人を見る目はあると思っていて、(恋愛対象は別として)この人のそばに身を置けば、自分は幸せになるんじゃないかなという嗅覚は、すごいんです。笑)実際、先生に今でも、ライブやコンサートでお会いしますが、もうそのあと一ヶ月は、多幸感に満たされます。
特に意地悪されるわけじゃないのに、なんかこの人といると、いつの間にか上から目線でマウントとられて、全然幸せじゃなくなるなっていう方、いらっしゃいませんか?笑)
そういう、なぜかエネルギーを奪われる人って、存在すると思うのですが、逆に一緒にいると、音楽とか人生の楽しさを共有してかみしめることのできる人って、一緒にいて幸福度が増しますよね。もし、この人といると、何か知らないけど焦るし、劣等感だけが募るし、一体自分が何をやりたかったかわからなくなるという人がいたら、離れてみるのもいいかもしれませんね。
話がそれましたが、そういうわけで、このままマスターコースでお別れするのは忍びないと思い、今度は樹原涼子先生の別のセミナーに通い始めました。今度は「コード塾」という、コードについて勉強するコースです。そこでお席が隣合わせになったのが、前述した西から新幹線で通学してくださっている大人の生徒さんです。
ニコニコ向こうから話しかけてくださって「私バイオリンランドのテキストも買って、いつかバイオリンを習いたいと思ってるんです」って、私がバイオリンが専攻と伝えたら話し始められ、多分何回かセミナーが終わった頃に、習いに行きたいとおっしゃってくださいました。まさか、冗談でしょう。だって、関西ですよ。新幹線ですよ。笑)
良い方だし、お断りする理由は何もないので、そこからのお付き合いになりました。15年のおつきあいです。さっきカルテを見て、びっくり仰天しました。長く続いてくださって、嬉しいです!
◯15年かけて育ったもの
まず、当時リモートレッスンという発想があまりなかったので、毎週は来れないですよね。でも、初心者という一番大事な時期を、月一回とか、隔月とかでのりこえないといけません。もう15年も前の話ですから。
カルテを観たら、最初は月に一回東京までいらしていました。もちろん、一ヶ月も自分一人で練習するので、楽器の向きを修正したり、そういうこともありました。
毎週きてくれる生徒さんと、特に変わりはなく。普段はバイオリンランド。その後行事への参加で、行事用の曲を練習したり、またバイオリンランドに戻ったり。
一年くらいで、両手に入り「となりはだあれ」という半音の概念の章があるのですが、そのあたりまで到達。6年くらいで、4の指が登場。8年くらいで、すべてのボウイングを取得。15年目の今、弦楽オーケストラの上級クラスに乗れるまでになり、ポジション移動もできるようになりました。バイオリンランドももちろん卒業!セブシックや小野アンナで基礎をがんばりつつ、カイザーの練習にいそしみ、行事のための準備をするというリズムができあがっています。
もう少し早く、私がひっぱって進めていくことも、十分にできた方だとも思うのですが、御本人が、しっかりできてから進みたいというタイプの方でしたので、そのような進度になっています。
遠いのに、ほぼすべて行事には来てくださっています。コロナの間も、出演するつもりで申し込み、もし自分がコロナになったり、外出に制限がかかったとしても、準備することが勉強なのでとおっしゃって、すべてに申し込んでくださっていました。残念ながら、2回か、3回、伴奏合わせにこれないとか、発表会自体を2週間くらい前にあきらめたりなどありましたが、そのたびに「みなさんと一緒に準備することで、勉強になった」とおっしゃっていました。
◯学ぶ姿勢〜基礎に戻れる人は強い〜
生徒さんには、「バイオリンを学ぶ」という点においては、私が先に歩いているので「先生」です。が、人間として尊敬できるところ、私の方こそが学ぶところがある生徒さんでもいらっしゃいます。
♦先に進むことよりも、基礎が大切
実は、御自分がとある習い事の先生をしていらっしゃるので、基礎こそが大事。慌てて進んでも、いつかまた基礎に立ち返ることになる。ということが、よくわかっていらっしゃる。なので、進度を人と比べて落ち込んだりされない。
♦自分がどうなっているかを、身体の中で内観できる
身体のこのあたりに重心をもっていってみてください。など、私が提案するじゃないですか、そうすればいいんだなってやってみて、終わるじゃないですか。ああ、確かにこういうところが弾きやすくなりましたね。とレスポンスがくるんです。それが、結構細かくて、これはこの生徒さんの強み。そして、これは大人の強みでもありますね。
♦自分ができること できないことをきちんと把握できて、積み上がっていくことを楽しむ
実はこれもこの生徒さんの強み、大人の強みだと思っています。まず、自分で無理だろうと思うことは私に要求しない。例えば、ポジション移動できないのに、G線上のアリア弾きたいとか、まだ開放弦卒業したばかりなのに、いきなり中級クラスの合奏にまざりたいとか、そんな無理難題をいわれたことはありません。
大人の生徒さんでも、自分が何ができるか、この頃までにこれができるようになるだろうなとか、未来の見通しを立てられる人ばかりではないと思うのですが、この生徒さんは、自分への無理難題を出されず、少しずつ積み上がっていく自分を楽しんでいらっしぃます。
もちろん、私からもきっとこの日までにはこれできるようになりますから、このクラスに入りましょうってご提案することもあります。
思いつくままに書いたのですが、地方から、しかも毎週のレッスンじゃないけど、長く続くし、上手になっていくんだなという一つの事例としてお伝えしてみました。ご家庭の事情で、何ヶ月かお会いできないときももちろんありますし、ペースもいつも同じというわけにはいきません。それは、大人なんですから仕方がないです。
もし、地方からたまにしか通えないないけど、意味があるのかな?と迷ってるブログ読者の方がいたら、ぜひこの方の足跡に励まされて、勇気をだして、お問い合わせいただければと思います。
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