手に負担のないヴァイオリン練習

桜が満開で、もうこれだけで気分が高揚します。大好きな季節の始まりです。
◯手が痛くなったら?
当教室では、小さい生徒さんも多いのですが、60代70代の生徒さんもいらっしゃいます。真面目で、長く続けてくださって、10年以上来てくださっている方も。一生やってくださるつもりで、おいでくださっています。
還暦過ぎた生徒さんも、何人も通ってくださっているのですが、時々手の関節が痛いとおっしゃっていて、何か痛くてもヴァイオリンが弾ける方法がないかなと思っているところです。
年齢を重ねると、手の指の関節に痛みを感じる方は少なくありませんよね。40代50代でも、更年期障害の症状として、関節の痛さが出ることもありますし。
還暦過ぎた方は、変形性関節症など、体の自然な変化によることが多く、バイオリンに限らず日常生活でも起こるものなのかと思います。
私は50代に差し掛かったときに、体中の関節が痛くなり、いやいや、これどうしたものか。仕事できなくなったら困るな。と色々調べました。右肩も、左肩も両方時期をずらして、全く上がらなくなりました。
私が肩をこわして、やったこと 3つ
1)整形外科へ
ものすごくいい先生を探し当て、注射で直接幹部に薬を入れて、直していただきました。もう、先生が神様に見えましたね!
2)アレキサンダーテクニックへ
体の使い方を勉強するメソードなのですが、何か無理な弾き方をしてるのでは?と思い、相談に行きました。もちろん、まずは病院に行って治療は、絶対ですが、そのあと、どうしたら楽に弾けるかというのは、バジル先生に見ていただきました。ブラスバンドの世界では、有名な先生ですよね。ブログにも書いたので、検索してください。
3)筋トレへ
10年くらいでしょうか?近所のジェクサーへ入会し、モーニング会員になって、パーソナルトレーナーの先生について、肩周りの筋肉を鍛えました。先生は、色んな資格をもっていらして、トレーニング前に、筋膜リリースなどもしてくださって、かなり良くなりました。
たまに、世界で一番痛いと言われている、台湾の先生がやっている整体にも行きました。
この3つを並行して、徐々に肩は治っていき、再発もしなくなりました。私結構痛みに鈍感なようで、本当に上がらなくなって初めて、ああ、痛かったんだって気がつくタイプのようです。肩の前に、上腕の筋肉痛が始まって、その後に肩に痛みがいくので、最近は、その手前で自分で気をつけるようにしています。
◯工夫できることは?
手自体は壊したことがないのですが、手に負担がこないように、何か工夫できることないかな?と思い、いくつか考えてみました。
まずは、病院に行くというのは、当たり前として、まずは痛くなくなるまではゆっくりお休みいただきたいと思います。
イダ・ヘンデルやギトリスも、本当に高齢になるまで、現役でコンチェルトを弾いていらっしゃいましたよね。お二人とも90歳前後まで、お弾きになっていました。90歳で、海外行って演奏会すること自体、体力がものすごくいるのに、超人的なお元気さだと思うのですが、プラス、どこも傷めずに90歳まで現役でヴァイオリン弾かれてたというのが、これまたすごいことだと思います。
晩年のお二方の演奏会、行ったのですが、お二人とも本当にお元気でした。特にギトリスなんて、アンコールで、今さっき弾いたコンチェルトの2楽章をもう一回弾き始めて、もう、この人超人すぎると思ったものです。
長く弾けるということは、きっともともと丈夫だったということもあるとは思うのですが、若いときから無理のない方法で、弾いてきたからこそだと思います。参考にできる部分は、たくさんあると思います。
このお二人が、下記のことをやっていたかどうかは不明ですが・・・。
1)準備体操、整理体操をしましょう。
もう、これ私自身に言ってます。いきなりスケールバリバリバリって弾いたら、体はびっくりしますよね。必ず、肩甲骨のストレッチと、肩回ししましょう。手首も温めたほうがいいです。『演奏家のカラダストレッチ』萩山悟史著 なんかおすすめです。つい、調子がいいと忘れちゃうのですが、私も気をつけてやっていこうと思います。
2)弓の重さ
弓は程よく重く、でも重すぎないものが手に負担がこないかなと思います。自分が頑張って重さを乗せなくても、簡単に音をだしてくれる、いい弓を使うと右手の負担は減るのかなと思います。
あと、松脂もきっちり塗ってください、スカスカの滑る弓だと、つい右手が力みますよね。
3)弦の種類と駒の高さ
左手も一所懸命押さえないといけないとしたら、少し弦の種類を変えてみるのもいいと思います。テンションが弱めで、弦も細めのものがおすすめです。
私は実際使ったことないのですが、Tonica DAddario Zyex などがおすすめだそうです。検索してみました。
駒の高さも、職人さんに相談したら、左手に負担のこない高さに、削ってくれると思います。ぜひご相談ください。
4)肩当てを見直す
左手で、ヴァイオリンを持つ割合が多いと、手に負担がきやすいので、肩と鎖骨でなるべく持っていられるような、肩当てを探すといいと思います。あとは、腹筋でしっかり立つのも、大事です。座って練習するとしても、体感を意識すること、楽器を下げすぎると、左手に負担が来ます。
5)練習の時の音量
若い時みたいに、バリバリと派手な音色で弾くのは、少しの間封印し、小さい音で練習してみましょう。特に、大きい音を私は求めて弾かせることもないのですが、なんか大きい音が大事とつい思ってしまって、つらい左手に負担をかけているかもしれません。
ギトリスの公開レッスンを、以前聴講したことがあるのですが、若いコンクールに出るような子たちに、ず〜〜〜〜〜と、左手脱力、脱力、まだまだ脱力と、もうそれしか言う事ないのかっていうくらい、言っていました。ああ、これが90歳近くまで弾くコツなんだなと思いました。そして、全然弱々しくなんてないんです。むしろ響きが豊かになる感じでした。
左手の指の皮で、弦の振動を感じるくらいで、おさえるようにと何度も言っていました。
私も90歳まで生きられるのか不明ですが、90歳くらいまで、ずっと大好きなヴァイオリンと過ごす予定です。
年齢を重ねて、力がなくなってしまったら、脱力の心配しなくても、脱力できるってことなのかもと思っています。
お互い、体をいたわりながら、ずっと楽器を続けていけたらいいですよね。その年齢にあわせた弾き方を、一緒に探していけたら、それが一番の上達ですよね。私も長く、楽しく続けられるように、サポートしていけたらいいなと思います。
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