英国王立音楽検定:当日のこと

 

こんにちは、バイオリン講師の釜野です。

夏休みに入り、いよいよ暑くなってきましたね。教室近辺は地域猫が多いのですが、でろんと溶けているのをよく見かけます。

さて、前回のブログで音楽検定を受けたことをご報告しました。
今回は、当日の雰囲気や反省点など、もう少し詳細をご紹介したいと思います。

 

〇検定当日について

当日は受付をして、少し音出しをすることができます。
また、検定中の通訳をお願いしている場合は、受付~検定開始時間までの間に通訳の方との打ち合わせがあります。
問題文は訳すか、どういう言い回しをすることが多いか、など。
グレード8のオーラル・テストでは、曲を聴いて特徴を答える問題があるため、そこでどんな風に訳して欲しいか?という点を重点的に確認していただきました。

15分前に会場に行ってピアノ合わせを少ししようと思っていたのですが、この確認に結構時間がかかってしまい、合わせはあまりできませんでした。
もう少し早い方が余裕があったかもしれません。

〇会場の雰囲気

私が受けたのは東京の会場です。
会場は会議室的な部屋で、響きは良くもないし悪くもない、というくらいです。
室内は自分の他、検定員1名、通訳(頼んでいれば)1名です。

伴奏者は伴奏のある課題曲の時以外は室外で待機になるため、基本的にはずっと自分:検定員との1対1の感じになります。

これは検定なのであえてそうしているのだと思いますが、検定員の方が何を弾いてもわりと無反応です。
普段演奏する場合は何かしらの反応があるので、その点は結構やりにくい感じがします。
無愛想ということでもないのですが、生徒の場合は結構緊張するかもしれません。

検定は、

1.課題曲3曲
2.音階
3.初見演奏
4.オーラル・テスト

の順で行われました。
課題曲を先にするか、後にするかは、受付の際に自分で選ぶことができます。

私は課題曲の方が気が楽だったので、課題曲を先にしました。

〇音階

なんと全て暗譜です。
C major,separate.(弾く)A♭ Chromatic,slur.(弾く)F minor,slur,harmonic.(弾く)・・・
という風に淡々と進んでいきます。全部で10題ほど弾いたと思います。

前回書いた通り、音階を一番失敗しています。
うっかりしていたのですが、イギリスの検定なので音名が全て英語なのです。
一応、公式の音階例題集を使ってはいたのですが、目でC majorと見るのと耳で聞くのでは、受ける印象が大きく違いました。
とっさに聞くと、セパレートってなんだっけ?みたいなことになるので、これは慣れが必要だったなと思います。

逆に、きちんと暗譜して、レッスンの中で模擬試験を入れていけば、満点を取ることも十分可能だと思います。

 

〇初見演奏

提示された楽譜を30秒読んで、演奏します。30秒の間、試奏することもできます。
これは公式の初見例題集が出ており、それを1題ずつ弾いて対策していました。
1冊にグレード6から8までの例題が入っているものです。

グレード8はさすがに曲が長くなっており、30秒では読み切れない曲が多いように感じました。
私は調性、転調していないか、楽語の確認に時間をとり、あとは難しそうな部分だけ見るようにしていました。
初見の試験は大体そうではないかと思いますが、正確さより、止まらないこと、曲の性格を掴んでいることが重視されていると思います。
ある程度の楽語が頭に入っていると、助けになりますね。

 

〇オーラル・テスト

グレード8については、楽典の知識が頭に入っていることが前提の問題になっています。
視唱の他、ピアノで演奏されたフレーズの終止形を答える、和音の種類と転回形を答える、転調を答える、
検定員が弾いた曲の特徴、時代様式、構成を述べる、といった内容でした。

楽典で勉強した知識をオーラル・テストで出題されることで、終止形って曲の中でこんな風に使っているんだな、
転調するとこんな風に印象が変わるんだな、ということがわかって、勉強していても結構楽しいです。
特にバイオリンでは和音の聞き取りなど関わることが少ないので、こういうものをレッスンで取り入れても
面白いかも、という参考になりました。

 

〇受けたい方はご相談ください!

全体的に、とても実践的で、音楽への理解が深まる良い検定だと思いました。
音名が英語、というところが難点ではありますが、課題曲だけの検定もあるので、そういうものなら
挑戦しやすいかと思います。
対策も1からではなく、普段のレッスンの延長でできそうなので、教室との相性も良さそうです。
お問い合わせお待ちしています。

 

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