楽器の買い替え進んでいます。

2021年6月13日 / 最終更新日 : 2021年6月13日辻有里香

◯分数楽器探しました

発表会の狭間なので、みんな急いでサイズアップ中です。以前一軒だけとおつきあいしていたのですが、その一軒が閉店してしまい、その時の教訓から、広く色んな楽器屋さんとお付き合いして、生徒さんに選んでもらうということをしています。

以前の楽器は満額下取りという楽器店で、その代わり、その分前の楽器より高額な楽器を購入など、約束はあったみたいですが、皆さん手作りの良い楽器を子どもの頃から使わせてもらいました。その子どもたちが今中学高校生となり、まあ、耳がいいといいますか、味にうるさいというか音にうるさい生徒に成長し、小さい頃から良い楽器を買ってもらえて、よかったなとつくづく思っています。

満額引取ってことは、次の楽器に利益が上乗せしてあったのかもしれませんが、今は景気も今ひとつのせいか、ほとんどの生徒さんがレンタル楽器となりました。が、その中でも購入してくださるご家庭もあり、気合を入れて探しています。

私が購入に関わると、先生きっとマージンもらってるんだろうなとか思われるので、それがいやで、ずっと楽器購入は、楽器屋さんにおまかせしていたのですが（マージンは放棄しています）、そうも言ってられないので色々思うところもあり、（私の知らないところで、急に楽器の買い替えを勧められて、あっという間に買ってきたり）必ず私が一旦は関わるということにしました。

楽器さがしははっきり言ってすごい重労働ですし、時間もかかります。が、みんなが良い楽器を持つということが、みんなのレベルアップにつながりますし、合奏のときの音色も全然変わります。みんなが、いわゆる初心者用スターターバイオリンを持って合奏したら、まあ、それは凄まじい音になるんだろうなと思って、ぞっとしたりしています。笑）

今は３軒のお店とお付き合いがあります。もし、うちとも取引してくださいってお店の方がこれを読んでいらっしゃいましたら、是非連絡ください。オールドの分数楽器など、とてもありがたいです。あと、楽器調整も、ガーガー鳴るだけの楽器じゃなくて、深いやさしい音が出る調整でお願いします。笑）コンクールに出るわけじゃないので、音量よりも音色重視です。

◯それぞれのお店のいいところを利用しています

大手さんには大手さんの良さが、小さいお店には小さいお店の良さが、それぞれにあるので、便利に利用させていただいています。レンタルしかどうしてもだめな方でも、できるだけいい状態の調整をしたスズキバイオリンを貸していただけるところとか、レンタルといいながら、すごく良い楽器をレンタルしてくださっているお店とか、メール一本で、どんどん楽器を送ってくださる大手さんとか、個人の工房だからこそできるお値段設定とか、皆様方に助けていただいています。

あと１０分の１を一本探して、フルサイズの弓が決まり、大人の方のバージョンアップ用の弓が決まれば、一件落着です。楽器も縁ですからね。今回はどれもみんな素晴らしい楽器と弓を探してあげられたと思っています。ついでに、自分のビオラの弓を何年も探していただんですが、良い弓に巡り会ってしまい、購入しました。あ、まだお金払ってないけど。これが自分へのご褒美かな？あ、あと生徒さん方にもたくさん感謝していただいています。生徒さんたちの嬉しそうな顔が一番のご褒美ですね。

◯分数楽器のサイズ

今回色々私も勉強になったのですが、子ども用楽器のサイズについてです。

例えばスズキで大人になるまで統一して、サイズアップしていくのでしたら、それほど問題なかったと思うのですが、外国製の分数楽器を使ってみようかなとか、ちょっと古い楽器にも興味があるなというときに、意外とサイズがまちまちで、２分の１の楽器くださいって送ってもらったら、今の４分の１と変わらなかったとか、そんな事が度々起きていて、これは裏板を測ろうということになりました。

１０分の１　８分の１あたりはスズキは大きめでした。２分の１になると、ルーマニアの楽器ともそれほど変わりなくなっていくようでした。その他の楽器も、もうまちまち！

無事に、みんなに大きすぎない楽器を探せてホッとしています。今まで何人か、これ絶対大きすぎるのよねという楽器を与えてしまったことがあり、かつては楽器屋さんにサイズ合わせもお願いしていたのですが、スクロールのところに手を持っていくという、クラシカルな方法で合わせてくださるのですが、まったくそれだと大きすぎて、弓が届かない。でも、もう生徒さんはサイズアップする気満々だし、弓だけ短くして使い始めるということをしたこともありました。

ちょっと大きめを与えて、弓を短く持たせて弾かせる先生もいらっしゃるようですが、それはそれで私の場合ですが、指導が難しいなと思ったり。

全部のサイズの分数楽器の良いものを揃えて、生徒に貸し出ししようかなと思ったこともあるのですが、一ヶ月2000円で貸したとして、一生かかっても、もと取れないよね・・・。ということに気が付きました。2年ずつ10人に貸せば、わあ、やっともと取れてきたねという感じでしょうか。途中で壊れたら、もとさえ取れないで終わるわけで・・・。難しいな。良い楽器のシステムないですかね。

忙しかった日々が落ち着くと思っていますが、今度は冬の発表会の準備やら、夏休み企画の準備やら。梅雨に負けないで、頑張っていきたいと思います。