レッスンカルテ〜スケールの音を間違える〜

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今日はスケールのレッスンについて書いてみます。バイオリンランドの3巻で、音階のしくみというレッスンがあるのですが、そのレッスンが終わった頃に、スケールの練習が始まります。そのレッスンは本当に一オクターブの短いスケールを自分で書いてみたり、何調か考えたりするもので、それが終わったら、年齢に応じて「小野アンナ音階教本」かこの「Don’t  Fail Your Scales!」をやっています。

こちらは、一曲一曲のスケールにリズムがついていて、先生のパートまでついています。曲としてスケールを演奏するというような教材で、リズムの読譜力までついて一石二鳥です。

その後小野アンナ2オクターブ 3オクターブ カール・フレッシュと続いていきます。

スケールの譜読みを間違えるって、初心者や小さい生徒には、時々あるのですが、長調や短調にきこえない変な音階になるので、弾いてて気がつくんじゃ?と思うのですが、意外にそうでもなく・・・。(笑)何度か注意して、それでもやっぱりうっかりミスではなく、そう思いこんでるんだなということがあります。そうか、音階ってこう聞こえるはずってものがまだないんだと思い、以下のようなことを試してみました。

まず自分で音階を一回書かせてみます。全音と半音の並び方の型が決まっているので、その通りに自分で考えさせ、書いた短い一オクターブのものを弾かせてみます。

たったこの一手間ですが、短いものを何度か弾かせて、こういう風に階段が並んでいくはずで、こう聞こえるはずとわかってくると、間違えなくなってきます。

書く以外には、主音を言わせて自分で音を探しながら一オクターブ弾かせてみます。耳から入っていくかんじでしょうか?

写真の教材は音階名が書いてあるのですが、小野アンナの教本には書いてないので 、弾く前に「何調を弾きますか?」と言わせてみたりもします。 なかなか最初は、ドイツ音名を覚えたり、日本音名を考えたり難しいみたいなのですが、その時は音名の表を渡して考えさせます。最初何調か生徒が答えられない時はびっくりしましたが、教えてないと答えられないんですよね。あたりまえです。ある時期気がついたのですが、自分にとってできて当たり前でも、初めて出会う人にとってはできないんだなと思います。

 

 

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