リモートレッスン〜長期戦にむけて〜

2020年4月19日 / 最終更新日 : 2020年8月5日辻有里香

我が家の様子はこんな感じ。

１）リモートレッスンまでの葛藤

ご報告しましたが、段階をいくつか経て、弊教室でも全員リモートレッスンに切り替わりました。

第１段階：学校が休校になった時期

教室的アナウンス：みなさん大変なことになってきたので、希望者はリモートレッスンできますよ。お休みされたら、もったいないので、リモートどうぞ。→赤ちゃん連れで電車にのるとか、高齢者、持病ありなど自主的にリモートへ。

第２段階：週末と平日夜の外出自粛要請

教室的要請：教室から感染させる恐怖から、ここは割と教室からのお願いという感じになり、公共機関を使っての生徒さんは、おやすみ＝後ほど補講とリモートへの切り替えをお願い→ここでほぼ全員自宅にてリモートレッスン。自宅で音が出せない人は、各々課題を考える、欠席で補講など対応

外部講師は２週間休講

第３段階：緊急事態宣言と２週間の外部講師休講あけ

今日がこの日にあたります。

生徒さん方のご協力が本当に素晴らしく、もちろん年齢が高い生徒さんもいらっしゃるのですが、皆さんが一所懸命やってくださっています。

地方は、緊急事態宣言はこれからかと思いますが、是非どうぞ早めの準備をお勧めします。テレワークも始まっていますし、iPad欲しいとか、マイクほしいとか、このケーブルが・・。とか思っても、品薄だったり、なかなか来なかったりするようです。Macを３年ぶりに買い換えようとして、注文しましたがなかなか来ません。東京もそうでしたが、一週間で状況がガラリと変わります。

しかし、この状況、年単位かもしれませんね。

教室で切り替えをお願いするときは、まだ緊急事態宣言も発令されていなくて、都知事からの、平日よると週末の不要不急の外出を避けてほしいというお願いという状況で、お花見してる人も多いし、飲食店も会社員の方が普通にお昼を召し上がっていました。

その中で、大騒ぎして、リモートのお願いをするのも、なんとなく気が引けて、お休みしている大手楽器店さんなどもあるのに、守銭奴のように、「リモートででもレッスンします」と言い切る自分に、「本当にこれでいいのかな？」という疑問もあり。ここに至るまでには、かなりの葛藤がありました。決心するまでには、何度も夜中に目が覚めました。

悩んでいると夫が、「この騒ぎが収束したあとにも、この土地で信頼されて、レッスンが続けられるような方法を考えたほうがいい」と助言してくれました。結局失敗するかもしれないけど、一所懸命対策を練って、なんとかみんなの安全を確保したんだと、周りも自分も思えるように、悔いのないように対策をしようと決心しました。

これで良かったのかどうかは、未だにわかりませんが、少し「未来の教室」が早めに来てしまったんだなと、思うことにしています。もう、コロナ禍前には、戻ることはないのですし。

２）各家庭のリモートつながり具合

各ご家庭で、本当にご協力いただいています。心より感謝申し上げます。小さいお子さんのレッスンにいたってたは、お母さんのサポートなしには成立しません。皆さん賢いお母さんたちで、絶妙のサポートをしてくださいます。

毎日毎日、色んなご家庭と繋げてみると、かなり、つながり具合に差があるんだなというのが印象です。レベルで分けてみました。

A:音声も途切れることなく、画像もくっきりきれい。ほとんどストレスなし。

B:若干画像も音声も荒い。ZOOMで音声を切り替えるときに、反応が遅いので、鳴り始めのタイムラグが生じる

C:楽譜など見せられても、ぼんやりしてて全く見えない。音声と動画にタイムラグがあって、ボウイングをダウンなのかアップなのか見抜けない。

Cのお宅だと、LINEからZOOMにしただけで、かなり改善されました。Bはリミッターを外すと、若干改善されるのと、生徒が弾いてる間私のマイクにミュートをかけると、若干いい感じです。Aは怖いものなし。たぶん、どれで繋げてもいい感じではないでしょうか。

この状態がいつまで続くかわかりませんが、もし少しご不便があるご家庭でしたら、Wi-Fiの状況を一回見直してもいいかもしれません。詳しくないのですが、どのガジェットを使っているかなども、かなり影響しているように思います。もし、こちらの音声画像の状況がひどければ、遠慮なくお伝え下さい。

３）長期戦になったら

前回も書きましたが、レッスンとしてできないこともやはりあります。音色のレッスンとか、同時に演奏しながらのアンサンブルのレッスン、また同時に弾きながら、演奏のドライブ感などを一緒に体感させるなどはできません。

なので、長期戦になって、半年は家から出られませんとか、一年は学校ありませんとか、（まさかそんなことはないとは思っていますが）そうなってしまったときのことも、そろそろ考えなくてはいけません。

今考えてるのは、曲が仕上がったら、良い音質の録音を送ってもらう。それに対してコメントを送る。コメントをチャットでやりとりする。などでしょうか。

あと、だんだんモティベーションも下がってくるでしょうから、時々ホームコンサートなど、発表できる機会をふやさないとなと思っています。発表しながら、同時にそのお家で録音も撮ってもらって、みんなそのいい音ででも、あとから聴けるように、非公開グループの中だけでも、公開したりできたらいいかなとか。一応ビジョンは持っています。

連休中に「第１７回ホームコンサート」＠ZOOM　というのを、企画してみました。７名の参加表明があり、成功するかどうかわからないんですが、とりあえずやってみます！なんでも、とにかくやってみないとと思っています。もう、世界人類はじめての体験をしてるわけです。果敢に挑むしかありません。

皆様どうぞお元気で、お気をつけてお過ごしください。