ハウツースケールの練習

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今日は一日レッスンお休みでした。サンシャイン池袋までてくてく歩いてお散歩。そこに入ってる整体にお世話になるつもりがまさかの夜8時まで空いていませんとのこと。平日の東京を甘く見てはいけないですね。急遽調べたら、同じお店が丸井にも入ってることがわかり、西口までまたてくてく歩きました。ジムにも行ったし、今日はよく運動したな。

昨日は曲をどういう風に勉強しているかというお話だったので、今日はスケールのお話です。スケール、基本練習、エチュード、曲と組み合わせた場合、少しずつ考える重点が変わっていくだけで、音楽も技術も両方から攻めることには変わりありません。スケールでも曲の中で生かせるように勉強しますし、曲の中でも技術的に気になることがあれば指摘します。ただし、曲は曲作りの勉強になるべく時間をかけたいので、ぐっと指摘するのをがまんしていることも多いです。ここは、やはりバランス感覚が大事なんじゃないかと、ここのところ思っています。

音階練習で最近思っていることは、別にこれ何種類やってもできないことがそのままだったら意味が無いんじゃないかということです。なので、2オクターブのスケールを何周もやってる生徒も居ますし、わざと同じ調ばっかり何ヶ月もやってる生徒も居ます。その方が実力が付くような気がしています。音大目指して、いろんな調子が試験にでるということだったら、そうも言ってられないのでしょうが、一流のアマチュアを目指しているのだったら、できるまで同じ調子とか、必要な物だけでいいのかなと思います。

音階って本当にいろんなことが学べて良い教材ですよね。まず、調性感。以前何度やってもどこかをまちがえてしまう生徒がいて、これは長調とか短調の仕組みをわかったり感じたりしてないからだなと思い、一旦スケールの練習をやめて、その時間はずっとしくみについて「全音と半音がどう並んでいるのか」を勉強したら、次の瞬間その3オクターブのスケールを間違いなくなりました。もちろん、バイオリンランドのしくみのところを勉強した後にスケールを弾かせていますが、何度も繰り返し教えることは大事なんだなと思いました。

スケールを弾かせる前に質問することは「今日は何調を弾きますか」です。もちろん、私は何調を弾かせるか分かってますよ。(笑)でも、自分でもう一回言わせます。結構これ言えない生徒多くて、最初のうちは私がショックを受けましたが、そうかここんとこが大事なんだなと最近思っています。5度圏のカンニング表も教室に貼ったりもしています。主音がどれかわかれば答えられるんですが、意外とこれが終わりの感じがする音って感じないで弾いてる子もいますね。この数秒で終わる一手間を惜しんではいけません。

スケールで勉強することはたっっっっっっっくさんあります。まあ、全部は書ききれませんがポイントを絞ると、弓配分、苦手な弓使い、音程、指の形、ポジション移動、中間音、ポジション移動のタイミング、ビブラート、プレップする指の型(12半音23全音など)指のトンネル、ステイ。結局バイオリンランドでやったことを、音の階段でできるか試してみるわよっていう感じだと思います。その都度、ここで勉強したよね。ってページを開けて説明しますし、バイオリンランドをやってない人だったら、その都度うちの教室ではこの技をこう呼んでるんですよと説明します。大抵の人は、指の型が決まってない人が多いです。指一本ずつで降りてきたり、のぼりでさすがに指を一本ずつ入れ替える人は少ないですが、そういう強者もいます。(笑)その時は、スケールの練習をする意味を確認します。まあ、詳しくはレッスンで説明しますね(笑)

その生徒さんによって、練習内容は変わります。これこそお医者さんの処方箋で、この人ビブラートがもっとできれば最強なのにと思えば、そのあたりをこの時間で一緒に勉強します。音色が変わってくれば良くなるのにと思えば、それもスケールでやります。なので、生徒さんによってハウツースケールは違うんですよ。いつも無機的に弾いてしまう生徒さんには、真ん中ふくらませてロングトーンとか、頭大きくロングトーンとか歌うような4つスラーとか。まあ、とにかく私のない頭を振り絞って色々考えます。

教本は、小野アンナさんのテキストを使っています。その中ではいつもスケールとセットでアルペジオも載っています。アルペジオもまで勉強すれば、重音の練習までできたことになります。これは生徒にいつも言ってるので、耳にタコが出来るほどかと思いますが、バイオリンランドのステイをすれば、2度7度以外は全部勉強できます。すごいですよね。ステイがうまくいくようになってきたなと思ったら、重音のスケールにも行きます。重音をやると、左手のひじの場所や手の形がすごく良くなるので、ちょっと難しいかなと思う生徒でも、そこを矯正したい生徒にはやらせたりしています。全部は難しいかなと思う生徒さんには、のぼりの半分とか。そういう与え方をしています。やはり量じゃなく質だと思うので、この辺りもバランスよく。

もちろん、アルペジオの時にも処方箋方式です。そして、今何度の和音を弾いているのか、そしてコードネームは何なのかも一緒に勉強できて、楽典の主な説明はできてしまいます。スケール練習最強です!時間にすると15分から20分はスケール練習かな。40分のレッスンの約半分弱はスケールです。あんまりしつこくやって、スケール嫌いにさせないようにしないとですね。(爆)意外と、目的を持ってやらせると、フェイドアウトして持ってくるのをやめる生徒さんは少ないです。みんなまずはスケールを譜面台の上に乗せてくれます。発表会前も、なるべく中断しないで毎週レッスンしたいと思います。

 

 


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