バイオリンランド1巻の再版について

 

◯初版1999年 その頃の教室は?

1999年に出版された、このテキスト。22年前の出版ですが、出版されたときからずっと使っています。出版記念セミナーにも行きました。フィンガーボードが出てきて、説明の仕方などを先生方お二人から説明を受けたのを、昨日のことのように覚えています。あれ、22年前なんですね。当時31歳のワタクシ。笑)

ホームページも当時のパートナーに作ってもらって、ありました。便利なブログとかはなくて、それでも、レッスンカルテみたいな文章を書いていました。もうそれは消滅していますけど。

当時、生徒を集める方法がなく、唯一電話帳!若い方知ってます?電話帳って。広告が小さく載せられて、そこで宣伝していましたが、まあ、そうそう問い合わせもなく。他にバイオリン以外で私何できるかな?お皿洗いとかだったらできるかな?って相談したら、せっかく技術があるんだから、生かしたほうがいいよってホームページを作ってもらいました。

そこから、最初はSEさんみたいなその道に詳しい人からの問い合わせが始まり、その次に海外在住していましたという保護者の方からの問い合わせ。(海外暮らしの人は、必要不可欠で使っていらしたんだと思います)そのお知り合いをご紹介してもらい、だんだん和が広がって、あっという間に、30人くらいの生徒が集まりました。

「よし、勤めている楽器店も辞めて独立するぞ」と思って今に至るわけですが、その頃からバイオリンランドを使ってレッスンしていて、自分の中で、これでやっていけるなという気持ちにさせてくれたのも、この教材があったからだと思います。ご著者の安部慶子先生のところにレッスンに行って、小さい生徒さんのレッスンのご様子を直々にみせていただいたり、樹原涼子先生のピアノの先生向けのマスターコースや、コード塾や、その他セミナーにもたくさん通いました。惜しげもなく、色んなことを教えていただき、心より感謝しています。

◯11年ぶりの再版

テキストというのは永遠になくならないものと思っていたのですが、使ってくれる人があまり増えなかったのか、品薄が続くようになり、どうしたんだろうと思っていたら、出版社にも在庫がなくなり、ついに中古のテキストを探すということになってしまいました。

書店で今なお在庫があれば日本中から取り寄せようと思い、ネットでお尋ねしたら、色んな人から情報をもらって、遠くから取り寄せたこともあります。旅行に行くと書店に行ってないかなって覗くのが、習慣になっていました。ピアノランドの事務局にもあった在庫を、全部買い占めました!

実は2013年に、再版のお願いのメールをしたことがありますが、そのときは会議の結果むずかしいということになりました。

こんな良いテキスト、なんでみんな使わないんだろう?自分が小さい頃使ったテキストを使うのが習慣になっているのかな?などと考え、使用例が具体的に分かれば、使う人も増えてまた再版してもらえるかもしれないと思いついて、ブログに使用例を載せることにしました。

それが、2014年。こちらの記事は今でも残っています。こちら。「バイオリンランドのトリセツ」というタイトルで、シリーズで書きました。あくまでも、ご著者の方の正式な使い方というよりは、私こんな感じで使ってますよ。こういう風にできるようになりますよという、指導案例といったスタンスです。今確認したら47回に渡って書いています。まあ、よく書いたなと当時46歳の自分を褒めたいですね。笑)

まあ、これを読んで使ってくれた人が増えたかどうか、甚だ疑問です。きっと時代がテキストに追いついたんだろうと思います。なんと最近若い先生方が、このテキストを使ってくださっているということを、インスタで知りました。井上望美先生が、手に入らなくて困ってるというよなインスタの記事だったと記憶しています。

まず、バイオリンランドを使ってる先生がいらっしゃるんだというところに感激したのと、「そうそう、ないと困るよね。テキストなのに。」と思って、すぐにコンタクトを取りました。たぶん、それが発表会前。笑)

もしかして、みんな言わないだけで、実はバイオリンランド使ってるんじゃ?と、おそるおそる、一緒に再版のお願いをしませんか?とインスタとFacebookに記事を出してみました。そしたら、10名の先生が、実は使っているので一緒にお願いをしたいというメッセージを下さいました。

追記:バイオリンランドをご使用の先生方

森の木音楽教室     井上望美先生

梅里ヴァイオリンスタジオ様   梅里 美智子先生

Blume音楽教室 伊藤絵美子先生

深川 悠里亜先生 ご自宅お教室

ユリカミュージックスクール 釜野美冴講師

佐賀県、愛知県、石川県、北海道、岡山県、大阪やその他の関西からも。もちろん、東京、横浜にもいらっしゃいました。横浜は、バイオリンランドの生まれた場所ですよね!お一人お一人ここで具体的にご紹介したいところなのですが、紹介していいか確認がとれておらず・・・。すみません。

印象的だったのが、若い先生が多い。合奏に力を入れている先生方が多い。ヴィオリストが偶然お二人もいらした。というところです。スクールオーケストラの指導をなさっている先生や、教室に合奏団がある先生複数いらっしゃいました。

バイオリン教育というと、コンクール目指して小さい頃からスパルタ教育で、難しいコンチェルトを弾かせ、しかもスパルタこそが子どもへの愛情だという感覚で習う人の「習い事」というイメージでしたが、(実際にそういうバイオリニストの伝記みたいな本が売れていたこともありました)今は、時代が変わってきたんだなと実感しました。

楽譜も読めて、楽典的な知識も少しあって、もし大きくなって、みんなで合奏しようか、集まってQuartetでもやる?なんてことができたらきっと幸せな音楽人生だろうな。合奏ができてこそ、楽しさがわかる楽器だから、そんな生徒を育てたいなと思ってきました。時代とともにそういうことを望む生徒や保護者の方も増え、それに答えるべく先生方も変わっていき、そうすると使うテキストも変化するということだと思います。変化していってほしいです。

店頭に並ぶ日が待ち遠しいです。音楽之友社さんから、大量に購入しようと思います!2巻3巻、そしてバイオリンランドは伴奏データがあるというのが素晴らしいところなので、是非にトータルでの再版が実現するように、使い続けたいと思います。

ご協力いただいた同志のバイオリンの先生方、ありがとうございました。

 

 

 

 

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