合宿の効能

1 合宿の意義

語学を速く身につけたり、車の免許を取るのに「合宿」という形態が取られることがよくありますが、3日間集中してやることで、バイオリンやビオラのアンサンブルの力を速く、早く身につけることができるんじゃないかと思い、毎年教室では開催しています。

普段は公式練習が月に一回ペースで半年ほど。では、やはり次の練習日が来たときには、半分くらい忘れていたり。メンバーが違うので、前回レッスンを受けてないメンバーのために、また説明があったり・・。何かとはかどらなかったりするのですが、3日間同じメンバーで、同じ課題で繰り返し練習することで格段と進歩があり、進歩が見えたり聞こたりすればまた楽しさも倍増します。

三日間一緒に演奏して、一緒にお風呂に入り、食事をし、終わったらみんなで、お茶やお酒を飲んで・・。意地悪な人が一人でもいたら、それは大変な拷問ですが、皆さん本当に周りに気を配るいい人ばかりで、子どもたちも素直で子どもらしい子どもたち。お母さんたちも、みんな4人仲良しで天国な三日間でした。合宿楽しかった=バイオリン楽しい という感覚になってくれたら、また嬉しいです。大人の方も、大人になって新しく友だちができるって、たぶんほとんどないと思います。職場の人は友だちというより、同志って感じでしょうし。人生のたのしい瞬間になってくれたらいいなと思います。

 

2 音楽を愛するアマチュアを作る

私達街の音楽教室の教師は、たぶんこれが第一の目標だと思います。もちろん、個人の教室でもコンクールにバリバリ受かって、音大にもバンバン行くような教室もありますが、それはピラミッドの本当に頂点のお教室で、うちのようなほとんどの方がアマチュアとして生きていく生徒さんたちという教室では、「音楽を愛するアマチュアを作る」が大事な仕事です。

SNSでも最近話題になっていますが、両親の虐待。音楽が関わると自然に虐待が始まって、それに気が付かないことも多いです。成功した演奏家のみなさんが、どれだけ親や先生に厳しくされたか、そのおかげで今の自分があるなどと発言したり発信したりすると、こぞってそれはやはり正しいことだということになっていく世の中の流れに、やっと「それは違うんじゃないか」という意見が出始めたことに、少し救われたような気持ちになります。

習い事を始めるときに、「好きになってくれたら嬉しい」「好きなことだったらお金を払ってあげたい」。割と「好きになることを見つけるのって簡単」って思ってる大人が多いですが、好きになることを見つけるのって、たぶん人生の一大事だと思います。1,2年ちょっとやったからって、音楽の奥深さの楽しさを感じるには時間も足りないし、好きにさせるには、それ相当の環境と大人の努力が要ります。合宿に親がかりで連れていらして、お金も時間も捻出するのは本当に大変だと思います。でも、その努力を惜しまずにつれていらっしゃるご家庭の努力には、心より敬意を表したいと思います。

大人のアマチュアの皆様も、どうやって音楽が好きになったんでしょう。きっと今までにいろんな出会いがあって、小さい頃に親御さんが音楽に出会えるように仕向けてくださったり、学校でであったり、自分でいろんなものを探して歩いて、好きなものに出会ったんじゃないかと思います。

3 合宿効果は?

合宿効果で家で自分で練習してますよ。というメールがきたので、そうだ!と思いついて、Facebookで、「合宿でどんな効果がありましたか?」というアンケートをとってみました。

まあ言い換えると、いかに今までの私の指導が足りなかったかということになるので、読むたびに「ユリカ先生のレッスンではそんなこと教えてもらえなかった」と言われていることと同じなので、身が縮む思いなのですが(笑)やはり授業やレッスンが上手になっていくには、大先生に自分の生徒をレッスンしていただくというのが、一番の早道です。

10年以上前にも、某著名な先生をお呼びして、生徒たちに公開レッスンをしていただいたことがあります。こちらも、冷や汗の連続で、同業者の友達に「よくそんな勇気のあることできるね。生徒みんなやめちゃうんじゃない?」って言われたことがあります。「確かに!自分のダメっぷりをさらすんだから、みんなやめるかも!」と思いましたが、誰もやめませんでした。笑)未熟なところもある先生だけど、まあいいかってみんな許してくれてるんだと思います。

なんとなく弾くのではなく、音符の長さを意識しながら弾くようになりました。とくに8分音符♪
p〜fの時、何段階大きくなるか気にするようになり、
表現しながら大事に弾こうと思うようになりました。

細かいところまで、表現しようという気持ちになれてよかったです!

合宿に行くまでは、いまいち好きになれなかった曲が、いい曲だなと思えるようになりました。合奏効果、菊地先生効果ですよね。
ゆりか先生、あの曲好きじゃないって言っていてごめんなさい(笑)

いや、ホントこちらこそごめんなさい。曲の良さを伝えきれなくて。笑)

これまでは、「とにかく弾けばいいんでしょ」という感じでただ弓を動かしていただけだったのが、フレーズを意識しながら弾こうとする様子がみられるようになりました。
親の方は、「もっとまじめに基礎練しなきゃ!」という気持ちになりました。合奏中は、弓まっすぐかどうかまで意識している余裕がないということが、よーくわかったので。。。3月の合奏練習までに、もっとバイオリンと仲良くなりたいと思います。

初めての合奏だったので、色々と思うようにいかないこともあったことと思います。やってみないとわからないですよね。さすが、色々気が付かれていて、いい経験になったようで良かったです!

やる気も俄然出たようです。家での練習している時の空気感が違います。楽しそうというか。いやいやではないというか。
笑顔でしか合宿の話はしませんので、本当に楽しかったようです。
親の私も、練習しなきゃ!という気持ちが10倍大きくなりました。練習したい時間が長くなりました。
そして指の皮が成長しました(固くなりました)←今までの練習量が全然足りていなかったですね…スミマセン

合宿効果=やる気 いいですね!合宿に連れて行った甲斐がありますね。合宿楽しかった=バイオリン楽しいへの構図ができてるようで、何よりです。ママも一緒にまたがんばってください!家中で音楽が流れてて素敵です。

楽器に関する知識をたくさんちりばめてお話ししていただきました。
音叉での調弦を初めてちゃんと見ることができて、うれしかったです。
ダジャレも交えつつ、「歩いてて、水溜まりを越えるようにジャンプして」など、イメージが掴みやすい、平易な言葉で伝えてくださることに感嘆しきりです。

最終日のタンスマンで、菊地先生と千鶴子先生がお手本を弾いてくださったのには感動しました(ちょっと涙が……)。
シンプルな曲ながら、美しい音の組み合わせで出来ていることを再認識しました。
しかも、あんなに美しい音色で弾けるんですね。
あの音色を思い出しながら、少しでも近づければなと思いました。

ほか、印象的だった言葉
「休符も演奏して」
「動いている音を聴いて」
「次へ繋ごうとする意思」

「口で歌えるものは、練習を重ねれば弾けるようになる

音叉!そうなんですよ。うちにもジャンボ音叉があって、昔はあれを使ってたんですよね。ダメですね。電気の力に頼ってては。なるべく早く調弦終わらせてレッスンをとか思っている私のダメっぷりが・・・。笑)千鶴子先生もお呼びできて、今回は本当に良かったです。来年もお願いしました!

集中して練習ができ、気付きの多い時間でした。
・まず曲の構成を考える。モティーフ、フレーズがどうなっているの?
・他のパートはどう弾いているの?
・それらを考慮して「ではどのように弾きたいのか」とイメージを作る。
・そのイメージの音を出すにはどの様に弾けばいいか考える。
・他のパートが聴こえるように「合奏している」という意識を持って音を出す。

先生のおっしゃりたかったことが、伝わっていてすばらしいです。

まとめ

これから公式練習が始まります。どんなコンセプトでその曲を弾くのか、今一度私もしっかり確認して、無駄な練習時間がないように、準備したいと思います。練習の準備って本当に時間がかかるんですよ。合宿に参加した生徒さんたちが中心になって、きっと引っ張っていってくれることと思います。これで、私自身の曲作りの方向性も決まったので、これから半年走り抜けます!ご参加いただいて、ありがとうございました。

 

 

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