できないところの攻略法

うちの指揮者です

ケース1 練習でどこ弾いてるかわからなくなる

発表会に向けて、合奏曲を教材にしてがんばっているので、こういうときの攻略法を少し書いてみたいと思います。

ケース1はさすがに、うちのクラスの場合はいないです。自分のレベルになるべく合うクラスに入ってもらうので、学生オケ1年生で、初めてバイオリンもっていきなりオケのトゥッティみたいな場面はないので。

以前全然オケの練習についていけないという学生さんのレッスンを頼まれて観てあげたことがあります。まずは、練習で弾いたふりでもいいのでついていきたい。どこ弾いてるかさえもわからない。という某有名大学学生男子でした。今までバイオリンやったことないって。すごいですね。泳ぎ方知らないけど、大海に投げ飛ばされた感じですね。

でも、こうやって習いにくるんですから、本人もなんとかしたいんですよね。その時は、とにかくリズムを勉強させました。拍子をたたきながら、口でたたたた、たあったとか読ませて、音楽が続いても自分が何小節目にいるはずなのかわかるようにしました。

まあ、全部弾けるようにはなりませんでしたが、「練習についていけるようになった」と本人はとても喜んでいました。

大学生のオケだったら、こんな感じのところがおいですが、付属高校があって、そこでもアンサンブルの部活動があり、大学でオケになるという私立大学もあり、生徒が入部していましたが、とても良かったです。中高生のときは弦楽合奏をやるそうです。曲も見合ったレベルを勉強させて、弦だけのアンサンブルからいろはを勉強するんですね。バイオリンも人生の友になって、卒業後も市民オケで楽しんでいるそうです。

ケース2 練習にはついていけるけど、弾けないところが多い

うちの生徒たちだと、がんばって少し上のクラスに入るとこういう感じからスタートします。合奏教材のときに、今までにない大量な楽譜がやってくるわけです。今までは、バイオリンランドで、短い曲を次から次に譜読みさせ、短いのでフォームなどにも気を配れるし、無理せずにやってきて、ここでちょっぴりの背伸びをする。

この場合は、端から譜読みをさせたあとに、自分の弾けないところにどんどん付箋をはらせて、時間があったらその部分を練習させていきます。練習の時間配分を上手にさせる。自分のできないところを把握させる。という感じです。

ケース3 譜読みは終わった 指揮者の指示通りに表現したい

自分では、譜読みできた!と思って合奏練習に臨んで、あれ?おかしいなひとりだと弾けたのにとか、先月よりもっと深いことを要求された。とか、どんどん曲を掘り下げていくことになるのですが、そのときはどうやって練習したらいいでしょう。

うすぼんやりとあちらもこちらも色々と練習せずに、まずできないところを一箇所決めてやってみましょう。

たとえば、フレーズの語尾がもっときれいなディミヌエンドでと言われたら、立ち止まって練習しましょう。数をこなせばうまくなると信じている人も多いのですが、もちろん練習量も大事ですが、ダメなやり方を何回も同じように繰り返しても、脳みそにダメなやり方がインプットされていくだけです。

一回楽器をおいて、どうすればディミヌエンドできるかな?と考えてみましょう。自分の場合は、弓のスピードが変わってない。弓のタッチの加減も変わってない。弓の先が最後に下がって余計に重みがかかっている。など、ゆっくりやってみると発見が色々あるかと思います。そもそも、音を聞いてないとか、理由はたっくさん出てくると思います。

今は便利なものもたくさんあります。iPhoneで動画をサクッと取ってみましょう。

いやいや、そんな事やってる時間に、100回練習すればできるよと思うかも知れませんが、100回目にできても、99回ダメな方法が脳にインプットされちゃうので、なるべく避けたほうがいいわけです。これもダメ。こちらもダメ。試行錯誤はいいと思いますが、何も方法を変えずに機会的に繰り返してもダメなのです。

繰り返しの練習が必要なのは、できた。あ、今のだという瞬間です。

生徒とレッスンしてても、「そうそうそう、今のその方法があってるよ。じゃあ、そのまま3回弾いて。体覚えるまで弾いて!」ってやります。その時の反復練習は大事です。

ケース4 合奏がうまくいかない

今生徒たちは、このあたりにいます。もともと、アマチュアなのに5,6回しか合奏の練習がないというのが間違いなんですが笑)仕方がないんです。みんな普通に社会生活を送っているのですから、人生の優先順位というのものもあります。

月に一回の練習で半年という短期間で仕上げるには、スコアを頼りに勉強するというのが一番じゃないでしょうか。そのために、楽譜も読めるようにしています。一回も一緒に音出ししてないと、想像が難しいかもしれませんが、何回か練習している今の時点だと、そうそう、ここはビオラがこういう感じのメロディー弾いてきれいなんだよね。とか、ここにぼんってチェロのピチカートがきてかっこいいんだよねとか、脳内でリピードできるんじゃないでしょうか。今が合奏の練習で一番楽しい頃ですね。

いっぱい人がいると緊張して、他人の音が耳に入ってこない!という人もいらっしゃるかもしれません。最後の一ヶ月は、グループ練習をたくさんやっていこうと思います。8月は、発表会前のレッスンお休みしちゃおうかなと思っています。今年から、年間回数を減らしたのも、こういう少人数のグループレッスンをたくさんしたかったからですし、行事にもっと時間を割きたいという気持ちもありました。また、レッスン回数きちんと計算してみますが、平日午前・午後は回数制や夏休みの補講につかって、夕方から夜はグループレッスンを毎日のようにやろうかなと計画中です。そうすると、全然レッスンに来れない人もできちゃうかな?

いや、守りに入っちゃダメですよね。新しいこと試みていかないと。また、7月20日にメールしますね!皆さん、今日が一ヶ月前って知ってました?スイッチはいりました?笑)

 

 

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