第一回 オンラインレクチャー 開催しました

1)はじめての試み

ついに、東京は非常事態宣言が解除されました。と言っても、アフターコロナではなく、まだまだウイズコロナ。気をつけて、「外出も控えめに」の生活がこれからも続いていくのでしょう。

トイレットペーパーとマスクが手に入らないときは、ほんと不便でしたが、そのうちに全員オンラインレッスンになったので、そこも気にしなくて良くなったし、買い物も普通にできました。戦後生まれなので、物がなくなるってことに慣れていなくて、そういうことが不安につながっていくんだなと思いました。戦争を乗り越えてきた母は全然平気でした!

統計的には、日本人は18歳くらいまではものすごく勉強が好きで、そこを過ぎたあたりから世界の先進国に比べて、勉強する時間が格段に減るそうです。たぶん、労働時間が長すぎるんだと推察するのですが、もともとは、勉強が好きな国民なんだと思うんですよね。

そもそも、私が現在出会う大人は「大人の生徒さん」で、バイオリンを習いたいというくらいですから、勉強が好きな人達です。だって、休日はビール片手にテレビでも観て、ゴロゴロしてればいいわけじゃないですか。それを、わざわざレッスンにいらして、ここのフレーズは4小節ですね・・。とか、モーツアルトなので、もう少しこういう音にしましょうとか勉強している人たちなわけです。

断言しますが、学歴は全く関係ありません。むしろ、大学に行かなかった人たちのほうが、そういうことにすごく興味関心を示されることも多いです。もちろん、大学を出てもずっと色んなことに興味関心を持ち続ける人も、本当は音楽大学に行って音楽の勉強をしたかったくらい好きという方もいらっしゃいます。

この知的好奇心旺盛な生徒さんたちに、コロナ禍の間、通勤時間がなくて、労働時間ももしかしたら少し楽になった今、もっと勉強してもらえることはないかなと考えました。今だからこそ!

「楽器のしくみ」のレクチャーができますよと申し出てくださった方もいらしたのですが、(その節はありがとうございました)ちょうど一年くらい前にやってしまったところだったので、今回は私が今まで一番生徒さんたちに、レクチャーしたくてしてこなかった「音楽史」の分野にしました。

ZOOMという武器も手に入れたので、海外ドイツからレクチャーしていただくことにしました。

総勢講師も入れて18家族が参加しました。お子さんが習っているけど、お母さんの方が興味一杯で勉強したいということで、お子さん抜きで自分が参加という方が2名もいらっしゃいました。すばらしいですね。大人が学べば子どもも自然に、音楽や勉強が好きになりますね。

海外や関西中国地方からも、ご参加いただきました。この日のためにZOOMを登録して、使う練習を午前中にしたり・・・。みなさま、ご参加ありがとうございました。

2)レクチャー内容

講師は、教室の古楽客員指導をしていただいている阿部千春先生にお願いしました。生徒たちにどんなことを知りたいですか?と以下のようなアンケートもして、一番人気があったのでが「バッハとその周辺」でした。

◯レクチャー内容:皆様からご要望が多かったものを採用します。
ピアノ科チェロ科ビオラ科全科の生徒さん対象ですが、バイオリン科の生徒さんが多いため、バイオリンよりの講義になってしまう可能性もありますが、
ピアノ科の生徒さんなど申込みがあれば、鍵盤の内容もいれてくださるとのことでした。講師の皆さんも是非どうぞ!

1)バッハとその息子たちの音楽について(バッハは、父と子で、全く音楽のスタイルが変わりました 頑固親父と売れっ子の息子って感じでしょうか?笑)

2)バロック時代によく演奏されていた ダンス音楽について (メヌエットとかガボットとか弾いてますが、何のこと?って思ってませんでしたか?笑)

3)バロック時代のモノマネ音楽や描写音楽について(鳥のモノマネや猫の鳴き声などを取り入れた音楽もありました)

4)宮廷音楽と教会音楽について  (実は、教会で演奏されていたらソナタと宮廷のものとは、スタイルがちがってたんですよ!)

5)その他 今自分が勉強中もしくは勉強したことのある作曲家@バロック時代 について教えてほしい
その他疑問に思っていたことがあれば、いいチャンスです。色々ご提案ください。

ということで、今回のレクチャーは「ヨハン・セバスティアン・バッハとその周辺」ー時間と空間の接点ーというタイトルを、先生からご提案いただきました。

当日、素晴らしいレジュメが配られました。もうこれは音楽をやる人たちの宝物ですね。見たいでしょ?でも、見せません。笑)見たい人は、次回是非申し込んでくださいね。(2回め以降に申し込んだ方は、一回目のレジュメは有料でおつけいたします。)

骨組みだけご紹介したいと思います。

1 ヨハン・セバスティアン・バッハが生きた当時の音楽事情 バロック時代のヨーロッパ

2 ヨハン・セバスティアン・バッハの年譜

3 ヨハン・セバスティアン・バッハの音楽活動

4 息子たちの世代

解説講義の合間に、音が入るのがとてもわかり易くてよかったです。一人で音楽史の本を読んでいても、音としてのイメージがわきません。その場で、自分でも検索かけたりはするのですが、検索って実はすごく実力が要るんです。

大学院の勉強で一番最初に教わるのが、「資料の探し方」なんですが、まさに「探す力」がないと研究ができないんです。阿部先生の実力で、資料がすべて探してありました。そして、たまに先生の生演奏もはいり・・。思い出しただけでも、なんて楽しい講義だったんだろうと思います。パレストリーナからクリスチャンバッハまで。バロック音楽=お父さんバッハ という認識が一般の人のそれだと思うのですが、その周辺でこんなに色んなことが変化していったんだなというのが、大変興味深かったです。

ということで、第2回も先生にお願いすることにいたしました。6月最後の日曜日です。もしかしたら、お出かけができるようになって、外出する人も増えるかもしれないので、午後8時くらいにスタートしてもいいかなと思っています。なんなら、もう食事も終わって、ビールも飲んじゃってるかも・・・。でも家にいながらすごいいい講義が聴けます。皆さんに時間のアンケートもお聞きしますね。

では、第2回も是非お楽しみに!

 

 

 

 

 

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