ラター音源

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諸事情が解決できましたので、最後の曲だけアップできていなかったのですが、お聴きできるようになりました。ラターも可能になりました。他の曲は9月7日と8日ののブログをご参照ください。

遅い夏休みをいただいて、長崎ぶらぶらしたブログを書いたら、そのブログを読んで感想と発表会の感想も一緒にいただきました。来てくださった生徒さんは発表会に出演なさってなく、初めて合奏団の演奏を聴いてくださった方です。バロック音楽や他の音楽にも造詣が深く、音楽がお好きな方。そんな方からいただいた感想でしたので、とてもうれしく拝見しました。

 

先月末の弦楽合奏発表会を聴きに伺ってきました。
予想していたよりもお子さん率が高いのにあのアンサンブル力には本当に驚愕でした!ブログなどで生徒さんがたの音楽への意識の持ちようが素晴らしいことは理解していたつもりでしたが、実際にお聴きしてなるほどこういうことなのかと腑に落ちました。
百聞は一見に如かずですね。
タンスマンは確かにわかり易いつくりではありますが、実に豊かな音楽として届いてきて演奏する人でこんなに変わるものかと感動しました。
ラヴェラー(笑・私はラヴェルの大ファンです)としては「ボレロ」がどんな編曲なのかとても興味深かったのですが、管楽器の音色がなくてもあれほど効果的に盛り上げていくなんてこれまた驚きで、かつ皆さんの演奏もフレーズの雰囲気の変わるポイントごとによく心得て演奏していることが伝わってきて、クライマックスの興奮は私も一体感に包まれました。オリジナル編曲では、最後のトロンボーンの不協和音が最高に好きなのですが、それに相当することを強調しない編曲にはさすがだなと思いました(弦楽オンリーでそれやっちゃったら合わないなあと)。
シャコンヌもラターも、難しい箇所がたくさんあるのによくまとまって聞こえまして、特にラターはさわやかな後味でとても良かったです。

個人的にはコレッリが一番心に残りました。協奏曲の伴奏の難しさなどこれまで考えたこともなかったのですが、先生のブログを読み、皆さんの演奏を聴き、これからの練習や演奏において
心にとめたいことがたくさんできました。

以前ツイッターだったかで、「ブルッフなんて勉強しても演奏する機会はないから!それより古典派のカルテットをみっちりやるべき」といった意味のことをお書きになっていたと思いますが、
同じようなことを感じています。大好きなラヴェルはそりゃあ演奏できたら嬉しいですが、音符を追うだけでもういっぱいいっぱいで、とても聞けたもんじゃありません。それならラヴェルはプロの演奏でうっとり満足しておいて、自分は余裕を持って弾けそうな曲でうっとりしようと思う今日この頃です。その結果、何年後かにラヴェルも美しく演奏できるようになればしめたものですし。

 

たくさんのご感想ありがとうございました。東京には数ある音楽教室がありますが、どの先生も自分の信念を持ってやっていらっしゃることと思います。私は「私がこれがいい」、「音楽人生の幸せとはこれだ」と思ってやっていて、こうやって賛同していただけるととても幸せな気持ちになります。もちろん、難曲を絶対に弾かせないということもないのですが、時には背伸びして弾かせることもあります。そのときにも合奏での経験:シンプルな楽曲に、うっとりした経験とか、丁寧に音楽作りしていった経験が活かされるのではと思っています。逆に、ずっと自分の手に負えない曲ばっかりやって、単に弾き散らかす、もしくは歌えと言われてもその真髄がわからない様な演奏家、(アマチュアであってもプロであっても)が出現することは、避けなければと思います。

以前、バイオリンランドができたての頃、ご著者の大先生に来ていただいて、生徒たちの公開レッスンをしていただいたことがあります。まな板の鯉で、自分の生徒が色々と注意されていくのは緊張しました。その時に、先生がご父兄たちに言われた言葉が「子どもたちの才能は自分のものではありません。神様からお預かりしたものです。」でした。この短い言葉にすべてが詰まっているというか。子どもの手柄を自分の手柄だと思っていると、難曲弾かせて無理させて音楽の喜びはどこ?ってことになっていくのでしょうし、せっかくの才能を伸ばしていくのも大人の勤めということでしょう。あれから10年以上経ちますが、発表会をする度に、先生の言葉を思い出しては自分を諌めるようにしています。

一ヶ月も前のお教室行事の記事を、引っ張ってしまいましたがこの辺で本当に最終回にさせていただきます。もう次の発表会の会場取りをしないといけませんね。また新しい企画を考えるのはわくわくします。皆さん次の発表会も楽しみに待っててね。

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ラター音源” に対して1件のコメントがあります。

  1. 森 隆一 より:

    辻先生、ラター聴きました。当日は自分の演奏で、全体の音楽の把握が出来ていませんでしたが、録音を聴いて、どんな演奏だったのか、じっくり鑑賞できました。期待を大きく上回る演奏ですね。録音時の音の歪は全く気になりません。それだけ演奏の充実に、ブラボーです。全体の調和が素晴らしいです。どの楽章も楽しめました。練習の指導により、こんなにも完成度が高くなるんですね。アマチュアの演奏は、音程が低くなりがちですが、そんなこともなく、最後まで、しっかり聞かせてくれました。
    先生御二人の一年間のご指導に、感服です。ちょい乗りの私は、楽しませていただいた上に、どの曲も一年間努力された方に、優しく御仲間に入れていただき、感謝に堪えません。

    1. Tsuji Yurika より:

      森さん  今回はご参加ありがとうございました。お褒めいただき光栄です。どなたかがおっしゃってましたが、オリンピックのリレーみたいに、一人ひとりの実力は完璧じゃなくても、力を合わせると素敵な音楽が出来上がって、合奏は本当に楽しいですね。またお会い出来る機会があるそうで、それを楽しみに毎日励みます。

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