レッスンカルテ:弓を持つ力具合の体得

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(うちの学園長;ジェニーです。こんな感じで脱力してね〜。)

 

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カルテ的なブログが少なくなってしまいましたが、これは色んな生徒にも試せるんじゃないかなということを、時々記録として残していこうと思います。先日実家の弟に長崎の一番美味しい寿司屋に連れて行ってもらって、教育の話になり、大人が自分の感情のはけ口のように教えてはダメだなと思ったということを言ってて、本当にそうだなと思いました。弟はスポーツを甥っ子たちに教えるときの話としてしてたのですが、「もっと理屈で説明して、どうしたら上手くなるかを説明しないと」と言ってて、やっぱり同じ親に育てられた人間同士、おんなじ事思ってるんだなあって、感慨深かったです。

医療ではよく「エビデンス」という話になりますが、教育も、「感情とか伝統でそう教えてるということ」を脱して、「こうしたら伝わった」とか、「そういう証拠や実証された事実」をもっと持ち寄っていけばどうだろうと思います。なので、私もどんどん書いていくので、もし良かったら、ご父兄の皆様も、家でこうしたらうまくいったとか、同じようにやったけど伝わらなかったとか、教えてくだされば、みんなで共有していけるのではと思うのです。

今日の実例は、弓をどうしても一生懸命握ってしまう生徒さん。力抜いたほうがいい音が出せるという話とか、力を抜いて持ったほうが疲れないとか、いろんな話をした小学校低学年くらいの生徒さんです。力を抜くということがまずどういうことかわかってもらおうと、こんにゃく体操とか、先生の手の上に手を乗せてとか、色々思いつくことを全部やってみたのですが、まったく力が抜けませんでした。指の形を直そうと弓を持った指を触っても、私の力で動かせないくらいでした。そこで、弓と同じ長さの棒をもって、弓を上下に辿っていく、弓たどりをさせてみたら、それは少しできるんですね。指を尺取り虫みたいに動かしながら、先から先まで動かしていくのですが、これ私が高校生のときに、初めて東京に出てきて受けたレッスンで、先生にやらされました。すごい一生懸命私も握ってたんでしょうね。そうか。これはできるのかと思って、今度は縦に持って、一瞬全部力を抜いて落として途中でぱっとつかむ練習をさせてみました。力を抜くということが、やっとわかったって感じがしました。力を抜くという言葉がダメなのかもしれませんね。力抜いたら持てないじゃんって思っているのかもしれません。力を減らすのほうがいいのかな?

一旦全部棒が落ちるくらいに力を減らして、そこから一瞬でつかみ直すときには、程よい力になるんです。不思議でしたけど。本物の弓は落とせないので、棒がいいですが、弓の持ち替えたときも、うまくいきました。今までと全然違う音になり、音の違いが分かるか聞いてみたら、分かると言っていました。

まだ一人にしか試してないのですが、握り過ぎの生徒がいたら、また試してみたいと思います。

 

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