ダヴィンチ音楽祭に行ってきました

今日は珍しくアイスティーです!

 

夏休み最終日

夏休みの間、発表会の事後処理をして、久しぶりに本を読んだり、勉強したり、練習したり、楽器のメンテナンスしたり。部屋の片付けもしました。だいたいやるべきことは終わった感じだったので、夏休み最終日、8月15日木曜日に、以前から気になっていた「ダヴィンチ音楽祭」に行ってきました。

クラウドファンディングをやってた頃から、へええ、こんな事もできるんだ。どうしよう。教室の宣伝になるかもだから参加しようかな。どうしようってページを開けては悩み、行けないかもしれないし・・。とかなんかうだうだと悩んでる間位に、すごい勢いでお金が集まっていました。素晴らしい時代ですね。結局クラファンには参加せず、チケット当日購入して行きました。

夫がチケット持ってるの?って聞くので、いや、たぶんいけばあると思う。って言ったら、ええええ?ほんとに?川口まで行ってなかったらどうするの?って珍しく心配するので(自分は行かないのに)ホールに早速電話。が、しかし、つながらないのです!もうダメかも。と思って、公式ページのメッセンジャーに送ったら、お取り置きしてもらえることになりました。当日行ったら満席で、これは絶対に予約しておいてよかったと思いました。すみません。高いオペラにのチケットがホイホイ売れるわけがないと思っていた私は、世間知らずでした。笑)

トークショー

そして、オペラ上演の前に無料でトークショーがあり、それにも。それは30分くらい前に行って並びました!抜かりありませんよ。2番でした。

金澤正剛(音楽学者、国際基督教大学名誉教授)
ハーヴァード大学大学院博士課程修了。ルネサンス音楽史、中世西洋音楽や古楽全般についての著作多数。

矢澤孝樹(音楽評論)
慶應義塾大学文学部卒。水戸芸術館音楽部門の主任学芸員を務める。現在は朝日新聞クラシックCD評、『レコード芸術』『CDジャーナル』等で執筆中。

いのうえとーる(人文科学エヴァンジェリスト)
ゲーム音楽や映像音楽の製作、CD解説執筆、バロック以前と現代の芸術の紹介者として活躍。

このお三方のトークショーです。公式Facebookページより引用
金澤先生は、古楽を始めたばっかりのころ、「中世の音楽の精神史」という本で知りました。すごい、本物にお会いできるなんて!うれしいです。一緒に写真撮りたかった!

 

いのうえとーるさんは、ツイッタFacebookでいつも知らないことを、死ぬほど教えてくださる、ネット会の私にとってのヒーローです。写真はいつもご本人の顔以外の写真しか写ってないので、初めてお顔が公開されて感動!一言お声かければよかったです!引っ込み思案なので・・・。笑)

さて、お話の中身ですが、私の知らなかったレオナルド・ダ・ヴィンチがいっぱい出てきました。絵描きで発明家?人体の図書いた人?くらいのわたしのイメージから、本当にルネサンス時代に、色んな分野で秀でた人だったんだということが分かってきました。

まず、リラ・ダ・ブラッチョの名手だったとか。なので、オペラの中で竪琴のリラじゃなくて、リラ・ダ・ブラッチョが使われました。トークショーで、どんな楽器か古楽アンサンブル「アントネッロ」のメンバーの方が演奏しに来てくださいました。弦楽器なのに、一人で完結できる楽器で、和音も鳴らしやすくできています。なぜ、音楽家として楽譜が残っていないのか。このオペラにも楽譜が残ってない。それは楽器の特色から来ていて、即興で主に演奏する楽器だったので、楽譜がなかったからということでした。

なるほど。当時楽譜が残されるということは、教会音楽であること、作曲する人が合唱メンバーなどに音楽を伝えないといけないとか、王様が作曲してどこかの誰かに献呈するとか、そういう何かしら理由がないと残らなかったというところに、なるほどと。ダ・ビンチはどんな曲を演奏してたんでしょうね。本当に少しだけ楽譜が残っていて、それもスライドで観たり、当時カーニバルで山車が出て、その山車の上が舞台になって演奏されていた音楽なども聞かせていただきました。この山車の上の舞台がそのまま、オペラへと発展していったのでは?というお話が、ものすごくおもしろかったです。

あっという間の90分でした。

オペラ

オペラは「オルフェオ物語」です。あの、テレビ世界昔話で小さい頃に観た、有名なお話。愛する妻をなくし、冥界までお迎えに行って、返してもらえたのに、約束を破って後ろを振り返ってしまうというあの悲劇物語です。でも、ちょっと私の知ってるお話と最後が違っていました。

楽譜が残っていないので、オペラの指揮をなさった 濱田芳通さんが「コントラファクトム(替え歌)」として、当てはめていったそうです。なるほど。なので楽譜が残っていないし、即興でもないけどオペラ上演がされているってことなんですね。ダ・ヴィンチの大道具のスケッチはあったそうです。きっと、色んな仕掛けを楽しそうに考えたんでしょうね。

金澤先生もおっしゃっていましたが、今は、どんな時代の音楽も幅広く聴けるようになった、本当にいい時代だそうです。今生まれたての曲を聴きたいと思えば、コンサートの演目にあります。私も今年3曲くらい、ここが初演ですという演奏を聴きました。古いものも、たくさんコンサートがあり、しかも日本で気軽に、その当時の楽器のレプリカで演奏されています。リラ・ダ・ブラッチョなんて、博物館に飾ってあるもんだと思っていました。すごくいい音色で、和音もサクサク弾けて便利そう!難しそうだけど。ちょっとあの楽器欲しいなって思ったり・・・。笑)

どのコンサートに行っても、チャイコフスキーかメンデルスゾーンとブラームスのヴァイオリンコンチェルトをローテーションでしか聴けないよっていう時代じゃないんですね。

カーテンコールでは、お客さんも大喜びでした。そもそも、きっとどの曲も有名って感じじゃないし、有名なアリアが歌われるわけでもないのに、こんな満席なんてすごい。こういうものが求められてるんですね。

コンサートの前にトークショーっていいですね。その曲に対する理解もちょっとしてから聴けると、楽しさも倍増します。

第一回って書いてあるから、第2回もあるのかな?また楽しみにしています。

 

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