それとは違います

ここだけの話、ママはほんとくちうるさいよ。バイオリンのときはね。

 

先日不思議な話を聞いたので、少し書いてみます。お知り合いのお孫さんがピアノを習っていて、ついていったら先生が「最近の子は忙しいですし、共働きのご家庭も多いので、昔ほど注意したりしないで、楽しく弾かせてるんですよ」とおっしゃったそうで、そのときは、普通にふううんって世間話で聞いてたんですが、だんだん違和感が出てきて、「いやまてよ。それ違うよね。」と思い立った次第です。何が違うと思ったのか、自分なりにまとめてみたいと思います。

注意しないで楽しく弾くのが、今の時代に合ってるから、是認されるのでしょうか?それだったら、ベビーシッターさんとお家でお留守番して、ピアノ楽しく一緒に弾きましたでいいんじゃないでしょうか。笑)今、ピアノを教えてくれるベビーシッターさんもいらっしゃるそうですし。まあ、でも価値観は人それぞれですからね。そういう教室があってもいいですし、そこに楽しく通うというのもいいと思います。

うちの教室は、その考えとは少し違っていて、親も子どもも忙しいからこそ、どうやったら無駄な時間をかけないでうまくなっていくのか、もしくは、学びがあるのかということを追求しないとと思っています。

どうりで「厳しくレッスンしてくださいますか」って問い合わせがあるのか。と腑に落ちました。厳しく?スパルタ望んでるの?あんな無駄なこと?と思ったのですが、なんにも注意しないことが、楽しいレッスンだと思ってる先生もいるのかと。そういう先生じゃないかどうかを、確認してるんですねきっと。カウンセリングレッスンとか、生徒との対話をしながらのレッスンは、一見すると生徒を無駄に叱ったりしないので、物足りなく見えるかもしれませんが、「注意しないで楽しく弾く」という上記のコンセプトとは、全く違うものですので、ここにはっきり書いておきます。

うちのレッスンも、もちろん楽しくやっているつもりですが、それは上達していくことが楽しい、自分が変わっていくのが喜び、知らない曲を知る楽しさ、今まで知らなかった感性を磨く楽しさ。そういう楽しさを目指しています。好きな曲だけ好きなように=自分がこう表現したいではない、美しくなくてもへっちゃら的に弾いてるのって、足し算が好きだから、足し算だけやっています。それ以外のことは知らなくて結構ですというのと同じですよね。

以前『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか〜経営における「アート」と「サイエンス」〜』山口周著を読んだ時に、なるほどと思ったのが、消費者の希望をすべて取り入れて商品や車を作っても、なぜか売れないそうです。マツダの「魂動デザイン」というのは、クルマ好きな人には有名なそうですが、消費者に媚びることなく、消費者が「えええ?って、そんな事想像もできなかった美しいものができたの?」って喜びや感動や驚きを目指して売っているそうです。その話には、なかなかしびれたのですが、私も生徒さんたちが、へえ、音楽にはそんな美しさがあったのか?ってところを見せてあげたいんです!これからも、がんばります。

暑い日に、熱く語って、暑苦しくてすみません。

 

 

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