曲が教えてくれる「本当に必要な力」とは?

発表会も終わり、平穏無事な素敵な毎日が続いています。平穏無事、素晴らしいですね。笑)
◯曲が先か?練習曲が先か?
曲の練習をしたほうがいいのか、それとも基礎練習を優先すべきなのか、これは多くの生徒さんが一度はぶつかる悩みです。
教本「バイオリンランド」が終わると、「曲」とか「合奏の練習」とか、そういう練習が始まります。音階、練習曲、曲のセットをこなせる生徒もいれば、レッスン来るのが精一杯の生徒さんも。合奏の譜読みだけで、もうアップアップという生徒さんも。
能力は千差万別。それなのにレッスンを一律にやる必要はないですよね。体力がないのに、毎日10キロ走り込めといっても、できる子もいれば、できない子もいるのと同じです。生徒さんによって、今必要な練習やトレーニングも違います。同じ内容を一律に進めるのではなく、その時に必要な力を見極めることが大切です。必要な分量も見極めたいと思っています。
テキストは、ちゃんと音階エチュード曲とセットになった1冊もありますし、合理的にできているものもたくさんありますね。便利に使えてとてもいいと思います。ただ、これらをやることが、無意味というか、単に時間潰しになっていてはいけないなとも思います。
発表会では、この曲が弾いてみたいという気持ちを大事に練習を勧めていく中で、やってみると「ここでつまずくんだな」という場面が、見えてくることがあります。(行事ってだから大事ですよね)発表会前は、本気で練習しているわけですから、そういう時だからこそ、能力の限界が見えるんでしょうね。
できないことがあることが分かったときは、やはり壁を一緒に乗り越えながら成長していけるチャンスなので、きちんと活かせればと思います。
そうした課題が見えたときにには、必要に応じて音階練習や、セヴシックやシェラディークをのような基礎教材を取り入れています。
この曲のこんな事ができないから、「例えば指が独立してないから、」「神経系がつながってないから」「指の幅が覚えられていないんだな」といったように、なぜこの練習をしているのかを理解することで、基礎練習の意味が見えてきます。
筋トレの先生が、「今この筋肉を育ててるんだと思いながらトレーニングすることが、何より大事」とよくおっしゃってましたが、音楽も同じなんだろうと思います。この練習の意味はなんだっけ?その体験があるかないかは、基礎練習をする上でとても大事なんじゃないでしょうか?
◯全部準備が整ったから、この曲を弾く?
もちろん、ステップバイステップは、技術習得で大事なことです。曲が先なのか、基礎トレーニングが先なのか?きっと正解はないと思います。
私の体験からすると、音大時代に「東京ユースオーケストラ」に入って、みんなとこのパッセージ上手に弾きたいのに、なんで私はできないんだろう?できるようになりたい!指揮者の先生が要求してるように、そんな感じで弾きたいというところから「上手になりたい」が始まったので、若干「曲が先」のほうが、みんな練習が好きになってくれるんじゃないかなと思っています。もちろん、あまりにも背伸びをしすぎて、弾けてもいないのに、弾けるような気になるというのは、その生徒さんの成長には害悪かなとも思っています。その辺の匙加減は、大事です。
人間には「気持ち」いわゆる「モティベーション」というものがあるので、「この大好きなこのあたりを、こんな風に弾きたいのにできないな」って思ったら、それは、素晴らしい成長につながるんじゃないかと思っています。
ロボットだったら、こうやってこうやってこの順番でこんな曲を弾いていけば、こんなルートで上手になるなんて、計算通りいくのでしょうが、人間ですからそうもいかないんですよね。
その子が「弾きたい」と思えるかどうか。そこから始まる上達もあるんじゃないかと思っています。だからこそ、あまり「普通」の順番にこだわりすぎず、「普通」の教材にもこだわりすぎず、その子のやりたいを見極めながら、必要な練習を足していくようにしています。
さあ、普通じゃない弊教室、いよいよ「合奏シーズン」に突入です。みんなのたくさんの「あれ?私ってこんなことできないんだな」に巡り会えたらいいですね。たくさんの「できない」という壁が、あなたの成長をきっと助けてくれますよ。
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