分数バイオリンのサイズ合わせ

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皆様メリークリスマス。楽しいクリスマスをお過ごしのことと思います。サンタさんにバイオリンを頼んだ子もいるかな?今日は子どもの楽器のサイズの話でもしてみたいと思います。

分数バイオリンのサイズ合わせ

自分が分数楽器を人生で使ったことがないので(!)どうやって、子どもにサイズを合わせるのか、先生になりたての頃はよく分かりませんでした。

一応身長と分数サイズの対応表みたいなものがあるので、それに合わせて買い換えてみたら全然大きすぎて、弓が曲がるのをレッスンするのにとても時間を割かれたり、あんなに出来てたことが大き過ぎてできなくなったり、生徒たちに苦労をさせてしまったこともありました。サイズ選びって大事ですよね。

大人は、大丈夫大丈夫、すぐに慣れるよなんて言いますが、そもそもビオラ弾きがバイオリンの曲を弾いて、「すごいでしょう」的な感じになるわけですから、大きな楽器で演奏するというのは大変なことです。で、自分なりの基準を決めました。

必ずG線の先弓が駒と平行に届く。その際小指は離れても大丈夫。

ここを守れば、サイズ替えした時の無駄なレッスンがかなり防げます。

で、この方法でやっていくと、いつまでもサイズが変えられない子が出てくるんですね。そこで、思い切って弓は届かないけど、楽器は左手がG線の1から4を開いた時に届くものにしてみたら、サイズ替えがでたという子が何人か出てきました。でも弓は届かないんですね。

楽器と弓は違うサイズでもいい(ただし一段階くらい)

そこで、ああ、そうか。どの子も規格どおりなわけはないんだなと。先生にご相談しても、弓が届かないものはつかわせない方がいいというご意見だったので、楽器と弓は違うサイズという組み合わせにしてみたら(楽器は2分の1だけど弓は4分の1とか)、かなり本人も弾きやすく、そして小さいすぎるものを使い続けることもなくなりました。

これは最近の大きな発見です。よくうずまき持ってサイズ測るってことをする人が多いですが、あんまりあれに意味があるとは思えなくて、どうやってサイズを測るかずっと考えてきたのですが、今のところこれが一番です。ただし、楽器と弓のサイズは変わっても、一段階くらいがいいのかなと思います。なんでも平均値って、平均値であって誰の値でもないんだなと、つくづく思います。

大人の人で、ちょっと事情があって小さめにしなくてもいい生徒さんが、8分の7を使っている人がお二人いるのですが、最初から脱力ができて、とてもレッスンが上手く行っています。もしかして大人から始める生徒さんは、小さめで始めてみるっていうのもいいのかなと、これも発見でした。

まあ、関節が上手に使えたらまたフルサイズに買いなおさないといけないので、あんまり現実的じゃないかもしれませんが。やっぱり、届かないものを無理にというと、要らない力が入りやすいんだなあと再認識しました。

脱力って大きなテーマで、一生の課題だと思うのですが、こういうところからも脱力できないでいるかもしれないので、要注意ですね。くれぐれも子どもも大人も、無理をさせないで弾かせたいと思います。

 

 


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