大人のピアノレッスンで作曲家の世界を旅する

 

皆様こんにちは
ユリカミュージックスクール ピアノ科・ソルフェージュ科講師の豊永です。
さて、前回のブログは確か昨年の7月だったと思います。
遅筆にもほどがありますが、今回は「おとな編」をお届けしたいと思います。

◯どんなレッスンをしているの?大人向け編

当スクールのピアノ科は、もともとヴァイオリンを習っていた大人の生徒さんが「さらに上手になりたい」という希望で発足しました。
ヴァイオリンの美しいメロディーを支える和音、和声進行はどうなっているのか?という、
いわば楽曲を支える土台を知って、もっとうまくなりたい!という熱意を持った方々です。
一番に大人がこどもと違うのは、会社があり、家庭があり、自分の時間を捻出することが難しいというところです。
限られた自分が使える時間の中で、ヴァイオリンのほかにピアノも習う。
これはとてもすごいことで、尊敬の念に堪えません。

大人の生徒さんに使う教材も、基本的には「ピアノランドテクニック」や「スケール・モード・アルペジオ」。
この教材で、ただ指が動かせるのではなく、心から音楽を奏でられるための技術を養います。
その他には生徒さんのレベルに合わせて、エチュード(ロシア)、ギロック、バッハ、バルトーク(ミクロコスモス)、ブルクミュラー、ソナタ集といったおなじみの曲集や、
生徒さんの希望で、シベリウス、パルムグレンなど、近代の作曲家、
私の趣味で、三善晃、春畑セロリなどの邦人作曲家の作品など、幅広い作品に触れていきます。

レッスンでは必ず、短いエチュードなどを使って一緒に和声分析の練習をします。
また、長い曲の途中、難しそうじゃないのになぜか弾きにくい、といった箇所もコードを解析します。
ハイこの曲!楽譜を開いたら即弾きます!……じゃなくて。
ちょっと立ち止まりましょう。
楽譜は音楽の設計図。
そこに何が設計されているかわからないまま曲の中に踏み出してしまうと、
よくわからないけど難しいな?自分が何を弾いているのかわからないな?となり、迷路の中に取り残されてしまうからです。
作曲家は決して、何となく曲を書くわけではありません。
音符や進行の一つ一つを、ああでもないこうでもないと、時には苦しみ、何年か放置してから再度取り組む、ということもあります。
それほど考え抜かれた曲をなんとなくの雰囲気で弾いてしまうのはもったいない!
作曲家の意図を汲み取り、作曲家が夢見た世界を私たちも見たいではないですか。
それが、大人だとできるのですよね。
これまで生きてきた経験は、作曲家も経験したことです。
憧れ、失恋、家族の死、裏切り、病気、友情、帰る場所、もう戻れない時間。
なぜこの個所はノスタルジーを感じるのか。
なぜこの個所はごちゃごちゃして不協和音があるのか。
全部全部、意味があります。
それらを紐解く時、ああ、私にもそんな時があった。
それを表現するために、このようなコード進行や音階になっているのか。
意図がわかると整理されて弾きやすくなり、演奏に説得力が出ます。

大人のピアノレッスンは、作曲家とともに人生の風景を辿ること。
楽しくも時々切ない珠玉の瞬間に出逢える、私にとって貴重な時間でもあります。

〇先生とピアノと出逢いって、いつ?

当時、女の子の習い事といえば、お習字と、ピアノかエレクトーンでした。
ピアノとエレクトーンは人気を二分していましたね。
通っていた幼稚園の放課後にカワイピアノ教室が開かれておりまして、4歳から通っていました。
両親は深く考えずに習わせたのだと思いますが、どうやら私はピアノが好きだったみたいです。
それからはやめるという選択肢は思いつかず、生活の中にピアノが組み込まれ、今日に至るという感じでしょうか。
ものすごい才能だとか、使命感などはなく、食事や歯磨きや学校に行くのと一緒。
自然にピアノと共に歩み、生きていける環境に身を置けたことを、今は本当に感謝しています。
願わくば、来世はどんな楽器でも扱いやすいよう、身長165cm以上、リーチが長く大きい手に生まれたいなあ!

それではまた、近いうちにブログでお会いしましょう。
何か質問があれば、お気軽にお問合せください。

 

 

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