弦楽ワークショップ2026年春 終了

◯曲目

2026年5月2日土曜日、弦楽ワークショップを開催しました。

今回は、「リトルタンゴ」「スカボロフェアー」 入門クラス

「オペラ座の怪人」初級クラス

「ファンタジア2000」中級クラス

「ニールセン」作品1 3楽章 上級クラス

以上4曲を練習しました。

開放弦だけで、合奏に参加できるクラスから、難曲ニールセンまで、たくさんの生徒さんが参加してくださいました。ありがとうございました。

大人の生徒さんたちは、「合奏する」ということ自体が、人生の趣味、愉しみなので、楽しい時間が過ごせていたら何よりです。その楽しそうな姿を見て、子どもたちも楽しくなってくれたら、嬉しいなと思います。

子どもは、子どもなりに楽しかったみたいで、終わったら「楽しかった〜」って、言いながら帰っていったそうです。

「楽しい」と思えるのも才能だと思っているので、合奏にきっと向いてるんだろうなと思います。

人と協力してハーモニーを作ることが、本当に好きなことなのか、全然楽しいと思えないのか、人それぞれだと思うので、無理に誘わずに、楽しいと思える子たちだけで、合奏進めていけたらと思っています。

みんな奥ゆかしく、皆さんのお邪魔にならないように・・・。とかおっしゃってくださるような方ばかり。でも、この曲では、自分がリードできると思ったら、引っ張っていってくださるメンバーもいて、ここは誰かに助けてもらうけど、ここは助けてあげる。そんな部分部分が一体になって、いいものができていくんだなと思います。

弾けないし、全く練習してないのに、うちの子もっと弾けると思うんで、もっと上のクラスにしてくださいとか、そういう無理難題を言ってくる保護者が一人もいらっしゃらないのが、コミュニティーの素晴らしさを物語っています。

◯どんなことを勉強したのか

1)はじめての合奏参加者には、指揮棒の見方から、ごあいさつの仕方から。

最初は、いつ音を出せばいいか、最初はわからなかった、合奏入門の生徒ちゃんたちでしたが、最後はみんなで息を揃えて、トップのお姉さんと一緒に入れるようになりました。

2)人数を減らしたり、トゥッティ(総奏)にしたりをよく確認し、「オペラ座の怪人」を練習しました。前回のご指導での、音の切り方や、変更点などを確認。

3)ストラビンスキーの「火の鳥」部分だけに、この日は集中して練習しました。はじめての7拍子の指揮の見方も勉強。主役のメロディーを低いパートから、第2バイオリン、第1バイオリンへと受け継いでいく練習が、最後とてもうまくいきました。

テンポもどんどん移り変わるので、先生と確認しました。

4)上級クラスでは、作曲者が考えた合奏の仕掛けを先生と一緒に読み解きながら、進めていきました。

最初通したときは、合ってないことはないのですが、(指揮者がいるので、みんなが見ればなんとなく合っている)、これは本番では崩れるだろうなというのが、経験値からして少し心配になりました。みんなが聞いて合わせてるわけじゃないなという、なんとなく危ない感じ。

ワークショップの中で、仲間同士のパート(同じことをやっている)確認や、リズムの刻みをやっているときに、違うメロディーを弾いているパートとの、アンサンブル練習などをやってもらいました。

「聞け」と言われても、あまりに音が多すぎて、パニックになってしまいますよね。ここでチェロがこれをやっている、一緒にこのパートとこのパートやってみましょう。というようなことを、丁寧に積み上げていくと、安心感のあるアンサンブルができるようになってきました。

◯合奏でどんなことが成長できるのか?

またまた脳科学の本を読んでるのですが、人間の脳って、後ろから前に成長していくんだそうです。成長に順序があるそうで、

視覚や聴力は 0歳から→

運動能力 3歳〜5歳→

語学 8歳から10歳→

コミュニケーション他→10歳〜思春期  という順番だそうです。

この最後に発達する前頭葉ですが、高次認知機能といい、考えたり、判断したり、計画したり、決定したり、洞察したり、コミュニケーションをとったりすることを司っています。思いやりや気遣いといった能力も含まれています。

これを読んだときに、「前頭葉前頭前野」これみんな合奏のために必要な能力だよなと思いました。計画的に、譜読みの量を考えて、いつまでに終わらせる。

今はフォルテだから音をだそうとか、まわりからしたら大きすぎるから、小さい音にしようとか判断する。

今のタイミングで出ればいいんだって自分で決定する。

あのパートを聞いて合わせればいいんだって洞察する。

困ったことがあれば、隣の人とコミュニケーションし、音でも会話ができる。

なので、小学生が合奏の練習に参加するのは、人間的な発達にもぴったりな時期で、未就学さんたちは、まだまだなので、そこは大人がフォローしていく。中学生以上は、色々大人にも気遣いができてくるのは、人間の脳の発達とぴったりなんだなと思って、なんか感激しました。

そして、中学生になってもまだ成長し続ける部分で、環境による影響が大きいそうで、遺伝の要素は半分と言われているそうです。

自画自賛ですが、私いい教育環境作ってるんだなって、思いました。笑)人間力あげるには、合奏すればいいんじゃないでしょうか!

そして、学校の勉強や将来の仕事などを考えたときに、その出来不出来に最も関わるのは、この前頭葉だそうです。この発達が子どもの自己実現につながるそうです。

うちのクラスから卒業して、東大ほか一流国立大学や私立大学や医学部に受かる生徒が割と多くて、でもこれって教室の場所柄だし、特に勉強をうちで教えてるわけでもないしって思ってたんです。でももし、若干音楽で培った力も後押ししてるんだったら、とても嬉しいなと思いました。

◯今後の予定

指揮者の佐藤先生と、辻が協力して、指導をしています。音楽づくりを指揮の先生が、辻がそうなるための技術的な指導。チェロ講師長山先生と、バイオリン講師釜野先生が、中に入って一緒に演奏して、引っ張っていくというスタイルで、ずっとやっています。

合奏を通して、技術的にも、音楽的にも成長していけるようなスタイルを確立したいなと思って、このシステムを作りました。

音楽的な指導は、いつもの担任の先生以外の先生の音楽づくりも学べますし、技術的にそれを叶えるにはどうしたらいいかも、その場で学べます。上手な人と演奏できると、ぐんと自分も上手くなるので、そこも先生方に入ってもらって合奏することで、実現しています。

長年やってきて分かったことは、集団で注意を受けても、自分ごとになかなかできないのと、すぐに対応できないことが多いし、自分が言われた通りできているかどうかの振り返りも難しかったりします。

なので、パート練習との併用がいいんだなということが分かってきました。今回も、実はのべにして16名くらいの生徒さんと、ワークショップ前にグループレッスンをしました。一人1パートでアンサンブルでしたので、なかなかの難しさでしたが、こういう少人数のレッスンも大事なんだなと思いました。

時代の移り変わりで、時間的に余裕がない人が増えてきました。

なので、こういう大勢の集団で集まる練習は、少なめにして、時間も一日中なんてことはなるべくさけ、短時間で、回数少なく仕上げていこうと思っています。そして、少人数のグループレッスンをどんどん開催するので、ぜひ皆さんご参加ください。

ニールセン、合わせてみるとものすごく美しかったと、大人の生徒さん方が喜んでいらっしゃいました。私も、セカンドでとてもとても楽しく、美しい刻みを演奏できて幸せでした。

あまりに幸せすぎて、その日の懇親会はしこたま飲んで、二次会にも行ってしまいました。飲みにケーションは、コスパ、タイパのこのご時世には、合わない昭和の習慣なのでしょうが、私はどうしても、楽しいと飲まずにはいられなくなるので、毎回懇親会もついています。もちろん、希望者だけです。

昨日は昭和からその次の世代まで、酒豪ぞろいで、ついつられて飲みすぎました。(人のせいにしてる?)笑

 

おまけの写真:一次会は カフィルで 二次会は生徒さんが歩きながら見つけておいてくださった、酒処のんべえ

 

 

 

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