阿部千春  リサイタルと古楽レッスン

 

◎阿部千春 リサイタル

年が明けたら、前回の記事の弦楽合奏の特別レッスン→そして、同じ日に、教室の古楽アドバイザーをお願いしている、阿部千春先生によるリサイタルが開催されました。「北欧・北ドイツの響き」〜北欧の民族音楽とヴァイオリン〜 と題して、バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ、ハーディングフェレという3台の楽器を使用してのコンサートでした。先生のサイトはこちら。

お話も面白くて、当時どういう場面で使われていた楽器なのか、また、民族音楽の影響をテレマンなどが受けているお話などを、詳しくレクチャーしていただきながらのコンサートでした。

ちょうど、コロナまっただなかで、弊教室でオンラインレクチャーを1年ちょっとやっていただいていたのですが、それを演奏していただきながら聴いているような感じがしました。その頃一緒に参加してくださっていたメンバーも、たくさんの方が聴きにきてくれました。

ヴィオラ・ダモーレを生徒さんに勧められて最近始めたのですが、しっかり生で聴いたのは多分初めてだったかと思うのですが、別世界の楽器という感じがしました。天使が舞い降りてるような柔らかい音色に、気品があって、お姫様たちがきっと喜んで弾いていたのだろうなと、古を想像しながら聴きました。

プログラムなどは、先生のサイトを御覧ください。

午後8時30分には終わる予定が、午後10時近くまで、皆さん先生を囲んで楽器を写真に撮ったり、なんと触らせていただいたりしながら、歓談が続きました。

演奏家がいろんな意味で近いコンサートは、本当に楽しいですね。

個人的には、バロックバイオリンで聴くバッハの無伴奏が素晴らしく、これは全曲聴いてみたい!と思いました。バッハの無伴奏に、それぞれテーマがあるなんて素晴らしすぎます。1番は、キリストの生誕だそうです。これは、生徒たち全員に聴いてもらいたかったな。もっと、次回は宣伝しないと!

古楽合奏団、フィールシュパースのメンバーが率先して、受付からセッティングからやってくれて、いつも一人でやってるのですが、みんなとわいわい楽しく準備もできました。ありがとうございました。

 

◎古楽レッスン

そしてその一週間後、1月13日金曜日、14日土曜日は、フィールシュパースの初めての弾きあい会を開催していただきました。13日金曜日午後から、14日土曜日午前まで、ひとりひとり久しぶりの対面レッスンをしていただき、その後、14日土曜日午後に、チェンバロの先生をゲストにお迎えして、伴奏合わせ。そして、お披露目の会をして、最後に合奏の練習会をしました。

リモートでわかりにくいのは、やはり全体の立ち方のバランスや、音の出し方かと思います。が、それ以外のことはリモートで、毎月しっかり見ていただいていたので、レッスンもスムーズでした。音の出し方も細かいところは対面ということになりますが、それ以前の基本的なことは、リモートでも充分勉強できていて、私自身はとても音の出し方を褒めていただきました。やった!(でも、録音聴いたら、なんかまだまだ細かいところが雑でした・・・。)

先にリサイタルがあって、その後自分のレッスンだったので、ああ、なるほどなあって思ったことがたくさんありました。

音程は、未だに難しく毎回レッスンでご指摘いただくのですが、リサイタルを聴いてて、「確かに!ハイポジションの音程でも、こんなに楽器がなってるのか」と思い、確かに私のとってる音程は、高すぎるなと実感しました。

あと、音の発音のはじめが、やはりずっと課題で、それも先生の生の演奏が聴けて、なるほど・・・。と思いました。

 

◎バッハはどう弾く?

私がバロック・ヴァイオリンを勉強を始めたきっかけは、レッスンで教えているバロック音楽は、本当はどういう風に弾くのが正しいんだろう?という疑問からでした。

もちろん、「正しい」という演奏はなく、センスがいい演奏、今の時代にあった演奏などがあるのだろうなということは、今だったらわかるのですが、当時は、楽譜を見ても、ボウイングもフィンガリングも全部ちがってるし、音まで違ってるものもあるし、いろんな演奏聴いてもみんなちがうし、どれがいいの?と思っていました。

もし、このブログをお読みくださっている、ご同業の街の音楽教室の先生がいらしたらですが、教えていて、疑問がわきませんか?

モダンバイオリンだけをやっていた頃は、モダンの先生に、こういう風に私は〇〇先生に習ったというレッスンをしていただいたこともあります。それも一つの選択肢で、偉い先生はそう弾いていたということも、まずは学ぶべきだと思うのですが、私の中では、あまり腑に落ちなくて悶々としていました。生徒さんに教えるのに、「私はそう習いました。」と教えるのはどうなんだろう?説明になってるのかな?とか。

そして、ずっとバッハの無伴奏をバロック専門の演奏家がレッスンしたらどうなるんだろう?という夢の企画が実現しました。

ちょうど中学生男子が、バッハのパルティータの3番のガボットを練習していたので、これはレッスンしていただきたいなと思いお願いしたら、快諾していただけました。もちろん楽器はモダン。先生はバロックを442にその時だけあげてくださってのレッスンでした。

ガボットらしく弾けていますよ。と言っていただき、その後、もっと詳しくレッスンしてくださいました。ボウイングも、フィンガリングも直していただき、そのときに、なんでそのフィンガリングになるのかというお話もしてくださいました。バロックは、音色の色彩の変化を楽しむので、わざわざ同じ弦で弾くようなフィンガリングにする必要はないとか、そういう感じです。

なにもかも、腑に落ちて、本当に勉強になりました。

モダンバイオリンしか持っていなくても、バロック演奏家の視点でレッスンしてもらうと、本当に勉強になります。今までは、楽器を持ってる生徒限定でレッスンしてもらっていましたが、もっと他の生徒にもレッスン受けてもらおうかなと。どうですか?レッスン受けてみませんか?もっともっと、いろんな企画が思いつきそうで、色々今後の展望も広がりました。

お忙しい中、素敵なリサイタルとレッスンに発表会、盛りだくさんにありがとうございました。今年一年頑張れそうです!

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