第11回オンラインレクチャー

今日も専用座布団の上で、レクチャーに参加中のにゃん太くんです。

イギリスの音楽その1)

3月20日土曜日は祭日でした。土曜日が休みでも連休じゃない!という方が多かったかと思いますが、教室にとっては、貴重な祭日。祭日に色々普段できない行事をやります。

第10回は2月21日日曜日で、「イギリスの音楽 その1) 清教徒革命まで

ということで、実施済みです。

先月は、イギリスの成り立ちを阿部千春先生が、わかりやすい表にしてくださり、高校生以来の世界史です!イギリスは、歴史が複雑ですね。今でも、アイルランド島が2つの国に分かれていたり。

ブリトンの人は、アングロサクソン人の襲来を受けて、フランスに逃げ込んだ人もいて、ブルターニュ地方ができたとか。その後も、薔薇戦争で封建制が崩壊したり、絶対王政になったり、王政崩壊したり、復古したり、王の権利が制限されたり。イギリスといえば、ジャンヌ・ダルクで有名な100年戦争もあったり、そんな中、どんなふうに音楽が変遷していくのがみていきます。

先月は1642年の清教徒革命まで。今月はそれ以降と2回に分かれてお勉強しました。1640年頃って、日本はどんな時代かな?と思って調べたら、1641年はオランダ商館を長崎出島に移した年だそうです。鎖国真っ只中ですね。

イギリスの音楽のはじめのポイントは、「シェイクスピア」ですね。劇がとても盛んだった。という土壌があったということを知らないといけないんですね。そして、「キリスト教」。このあたりの基礎知識が、音楽を知る手がかりなんだなと思いました。あと、言語。英語がはヨーロッパではまさに「英語」なんですね。イギリスの言葉。ここもポイントじゃないかと感じました。

バロックバイオリンを最初に勉強したときに、この楽譜で私は始めたのですが、

 

この楽譜にも出てくる、ギヨーム・デュファイとか、その前のジョン・ダンスタブルといったイギリスの作曲家から始まり、この楽譜にも出てくる、ヘンリー8世の治世の初期のに作られたチャペル・ロイヤルを作曲したジョン・タヴァナーなど。

その後16世紀には日本で大人気の合唱団「タリス・スコラーズ」の演奏会で、よく歌われる、トマス・タリスとか、ウィリアム・バードをレクチャーしていただきました。

このあたりの時代の音楽も、素晴らしいですね。また、タリスが来日してくれる日を、心待ちにしています。

 

イギリスの音楽その2)

今月は、スチュアート朝成立以降から始まりました。

やはりポイントは、「キリスト教」と「ロンドン」という都市の発展がポイントかと思います。お金と人が集まるところには、文化も集まるんですね。そして、1642年の清教徒革命=イギリス革命。ここでイギリスの音楽が激変するということを、勉強しました。

まだ、後日配信でレクチャー聞いてない方もいらっしゃるので、詳細は控えますが、いよいよ私達「バイオリン」の時代もやってきます。

そして、ピューリタン革命で教会のオルガンが壊されて、一体どこで音楽文化が発展されたかというお話も、教えていただきました。

引用されてる論文が、私が修士論文のテーマで参考文献にもした、アリエスの『子どもの誕生』をもとに、社会史の観点で音楽の聴衆に「子ども」がどう関わっていったかという論文でした。その中で「家庭音楽」の様子も教えていただきました。今ある家庭における音楽教育の原点が垣間見れて、大変おもしろかったです。

こうやって歴史を見ると、宮廷や家庭や自分たちが参加する音楽の楽しみは大人から発生して、そのあとに子どもの参加ということになっていったんですよね。日本の大人の皆さん!もっと盛大に遊びましょう。大人が精一杯遊ぶことが、文化の発展や経済の発展に寄与するんじゃないかと思います。

当時のイギリスの作曲家としては、パーセルやヘンデルです。レジュメに詳しく載っていますので、これから講義をご覧になるかたは、楽しみに受講してください。

今回で最終回という予定だったのですが、なんとこのオンラインレクチャー夏まで続くことになりました。今までの講義も中高生くらいだったら、お話の中身理解できるのではと思います。教室の中高生さんたちは、みんな優秀なので、絶対大丈夫です。イギリスの次は、場所が変わって他の国のお話になります。夏の企画は、子ども向け企画ということになっています!たくさんの方の参加をお待ちしています。

うちの生徒たち、日本語でこんな中身の濃い講義が聞けて幸せですね。阿部先生がご自分のFacebookで、ドイツのお友達に、「この講義どこで聞けるの?」って質問されていて、「日本語だから」って答えられてたら、がっかりされていました。日本語で良かったですね!!

阿部千春先生、蓮見様、今回もありがとうございました。

 

 

 

 

 

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