楽曲分析ことはじめ

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東京は真夏の暑さです。日本中一気に夏になりましたね!熱中症にはくれぐれもご注意を。暑くなり始めが危険だそうですよ。私も気をつけます。

さて、先日大人の生徒さんと楽曲分析をしてとても喜ばれたので、久々その手の話でもしてみたいと思います。大人の教養で音楽をやるのですから、書いてあることの意味が少しでもわかると、音楽への愛情が深まるし、応用力もつきますよね。子どもの生徒にも、もちろん少しずつ教えています。自分自身が、やはり曲について分かって弾くととても安心だし、不思議なことにだんだん曲が易しく見えてきます。どう弾こうかなというアイデアも湧いてくるので、趣味でやっている人こそ、是非自分の曲について興味を持ってほしいなと思います。

手順その1)まずは調性を知ろう。

まずは調性を知ろう。バイオリンランドの3巻に、音階の話が出てきて、まずはここで調性判定への第一歩を学ぶのですが、大人の生徒さんでバイオリンランドを使ってない生徒さんでも、必要に応じて長調はなぜ長調に聞こえるのか、短調はなぜそう聞こえるのか、説明をします。わからない人は是非ご自分の先生に解説してもらってくださいね。簡単に言うと、長調の音階:長音階は、ドレミファソラシドと同じ全音半音のパターンを持っているからです。短調の音階はラシドレミファソラ。短調はちょっと種類が多くて3種類あります。

 

手順その2)調性判定をする意味。

では、その曲の調整を判定できると、どんないいことがあるんでしょうか。それは、ずばりフレーズの切り方のヒントが得られます。調性が判定できたということは、主音が何の音なのかわかるってことです。そうすると、主音で終わっている個所はフレーズの切れ目である可能性が高いということになります。

手順その3)終止形もさがしてみよう。

もし、自分が練習中の曲に伴奏が付いていたら、(たいていはついていますが)今度は和声分析もできます。なんの和音がついているかということですね。今日はコトハジメなので、とりあえず終止形を探してみましょうね。終止形とはお辞儀の和音と気をつけの和音が連続している部分です。他にも偽終止とか半終始とかパターンはいっぱいあるんですが、とりあえず、基本中の基本からおさえてみましょう。お辞儀の和音は属七といいます。気をつけの和音は一度の和音といいます。その調の音階を書いて、三度ずつ音を重ねていけば、属七と一度の和音は判明します。属七は属音を根音にした和音、つまり音階の5番目の音から積み重ねた和音です。一度は主音から作った和音のことですね。終止形がわかれば、そのフレーズが終始している個所がわかります。そこはやっぱりきちんと終始させて、弓を弦から離しましょう。

まずは、これだけ分析するだけでもかなり曲がスッキリします。この内容を20分位で簡単に説明して、ホーマンを分析してもらったら、たったそれだけでちゃんと音楽に意味が付いてきました。もちろん、この他にも視点としては、時代の様式感、リズムの特徴などなど分析できる視点はあるかと思いますが、まずはここをスタート地点にしてみてはどうでしょうか。名曲を聴くときも、自分が曲を分析して聴いたら、なんでその演奏家がそう演奏してるのか、少し見えてきます。

人の演奏を聴いて真似しても借り物にしか聞こえないのは、どうしてそうしてるのかが分からないで真似しているからだと思います。先日『楽譜の向こう側』という本を買ってみました。「〜に意味がある」という章立てをしてあって、とてもおもしろそうです。「調に意味がある」とかそういう感じです。これから読んでみて、またレッスンに活かそうと思っています。本当に楽曲分析の視点はたくさんあるんですよね。その曲の良さを自分が感じる手立てが、楽曲分析だと思います。自分がその曲を愛していなかったら、聴いてる人が愛してくれるはずがありません。是非楽曲分析やってみましょう!

 

 

 

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