レクチャー:弦楽器奏法の物理的考察:

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合奏発表会公式練習が9日にあり、翌日このレクチャーを開催しました。20人乗申し込みがあったのですが、連日で体調を崩したりインフルエンザになったり、ご親戚にご不幸があったりで、半分くらいになってしまいました。欠席の方はレジュメをお配りしているので、受け取ってくださいね。色々凝縮されたレジュメですよ。

講師は、あのK.K.Yボウイングガイドを製作して下さった、加藤宏先生です。話の流れは、振動について→弦の振動を見る→奏法 という流れで、加藤先生はチェロをお弾きになるので、チェロを弾きながら色々説明してくださいました。

単に振動って何?という話ではなくて、そもそも振動とはこういう仕組みになっているので、それに見合った振動をさせるには、物理的にも合理的な奏法があるでしょう。というお話です。こういう視点で楽器の奏法を見なおしてくださるなんて、本当にありがたいです。バイオリニストの五嶋龍君は物理を専攻したそうですが、普通バイオリン専攻した人で物理の話がわかる人が少ないのですし、私自身も物理の話できないです。高校で物理勉強しましたけど、日常生活で物理科専攻の夫に「それ、小学生の理科のレベルで考えれば分かる話だから」っていつも言われてます。苦手意識を持たないで、何でも興味を持って勉強すればよかったな。

ここでレクチャー内容についてこまかく述べるのは差し控えますが、自分の勉強のためにも、内容を少しまとめてみたいと思います。

弦は自由振動と強制振動のミックスで音が鳴っているというのが、ものすごく面白かったです。ずっと強制させてるわけじゃなくて、一旦振動が始まったらスリップして、もう一回張り付くんだけど、張り付く時に弓の毛の速度に近くなると張り付くそうです。弓の圧力とスピードのバランスを上手にとって弾きなさいってよく教えますけど、そういうことなんですね。今度からこういう説明をしてあげよう。そうそう、このレクチャーで小学生も来てくれたんですが、あの時の実験したでしょう?とか、スティックアンドスリップだったじゃん!とか、そんな感じでレッスンでつなげています。

弦の振動をゴムひもで再現してみました。ストロボ発光周期で目で見たり、パソコン上で弦の振動シミュレーションプログラムをみんなで確認しました。これ全部、加藤先生のお手製です!すごい。

このブログを書くにあたって、わからないところを物理科の夫にもう一回説明してもらいました!(笑)やあ、理系の人と結婚すると便利だわ。理系の人とというか、自分のできないことをできる人と結婚して便利というか。(爆)

そもそも、音というのは物を振動させて起こる波が空気を振動させて耳に届いて脳で感知する。で、その音の質が澄んだ単純な音になるときは SIN波(サインはとよみます)が出ている、倍音を含むと鋭い音になります。で、その倍音がどうやって起こるのかの実験もしました。パソコンで見たシミュレーションでわかったことは、駒の近くは角のある波形で高い成分が多くきつい音になるし、弦が固定している両端は振動が遅いので、端っこつまり駒の側を弾くときは、弓は遅くしないと上手く振動しないよということでした。弦の振動方向というのも、駒の接線に並行が大事です。そして開発されたのがこれ。結局肘の地面からの高さを見るんじゃなくて、楽器との関係性を見ればいいということもわかりました。楽器が下がれば肘も下がります。楽器が上がれば肘も上がります。すべて、駒の接線というのがポイントです。(私の顔まんまるだな、痩せよう)

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こういう音が出る仕組みがわかってからの、奏法の説明でした。奏法はまあレッスンの時にいつも口うるさく言ってることですよね。(笑)こうやって見ていくと、正しい奏法っていうのは、自ずと決まってくるというか。例えばバイオリンランドに、G線はこの方向です。肘はこのくらいの高さですよ。って絵が丁寧に書いてありますが、あれは駒はカーブがあるので、その接線を意識すれば自ずとあの絵のとおりになるわけです。逆に言えば、あの接線になっていれば、姿勢はいつもまっすぐ背中を伸ばして弾かなくたって、音の出る原理がわかってそうしていればいいってことですよね。

で、この接線が目でよく分かるグッズを今度は開発してくださったそうです。とりあえず今、5月も行事が2つで頭のなかが少々飽和しているのと、K.K.Yボウイングガイドをあとお二人にお渡しできてないので、それが片付いたら次に行ってみますね。加藤先生貴重なお話をありがとうございました。

さてそろそろ発表会の会費の計算もしないと。これ結構何時間もかかるんですよね。大事なメールが続くので、生徒の皆様よろしくお願いします。

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