シリーズ:どんな風に弾きたい?①

楽譜1 楽譜1

楽譜2  楽譜2

楽譜3

 


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一昨日東京に久しぶりに雪が降りました。あっという間に雨に変わりましたが、うっすら積もって、このまま凍ったら生徒さんたち大変だなあと思ったのですが、皆さん無事にいらっしゃいました。

さて、「バイオリンランドのトリセツ」以来、シリーズものは封印していたのですが、そろそろ再開したいと思います。シリーズ「どんな風に弾きたい?」というのを始めようと思います。これは、よく生徒さんに言う私の口癖の一つで、生徒さんたちからよく、「どんな風に弾きたいって言われて、はじめはびっくりした」と言われます。こう質問することで、答えなんか出なくてもいいので、自分が考えるんだって気持ちが湧いてほしいなと思うのと、どんな曲にだって「表現」する楽しさがあるんだよって伝えたいという思いです。そして、僭越ながら、日本のバイオリン教育にもこういう気持ちでレッスンする若い先生が増えると、きっとプロもそれを支え応援するアマチュアも音楽の聴き方が変わるんじゃないかと思うからです。

記念すべき第一回は、キラキラ星とかこぎつねとか色々候補があったのですが、これにしました。「かえるのうた」バイオリンランド育ちの子どもたちは、「お、自分の知ってる曲」って喜びます。大人の人は「そうだよね。大人っていっても初心者だからね。」という諦めの境地でしょうか?(笑)

私だったらどう弾くかなということを、なるべく具体的に書いていこうと思います。もちろん、違う!って思いながら読んでくださって構わないんですよ。みんなそれぞれ違う演奏なんですから。

まずは、Comodo という表示があるので、音色は軽めに、弓圧はあまりかけ過ぎない音を選びたいと思います。弓を使う量は基本四分音符以上は全弓で。ただし、それは音によって必要に応じて。

出だしは、息を吸って左上からタッチするような感じで、自然に入りたいです。そして重心ですが、音の上下にしたがってクレッシェンドとディミヌエンドをつけてはいかがでしょう。そして、3小節目より5小節目の方が長3度高くなるので、ややこちらの方を強めに、そしてもっと音楽が広がっていく感じで弾きたいです。

7小節目の、ケロっケロって歌詞のところですが、弓は元から半分より少し先まで使って、一音一音バイオリンランドの「うかせ」のような感じで弾きたいです。ここはマルトレで弓を止めるのが好きな人もいるかな。私は余韻を残して大人のかえるのうたにしてみたいと思います。9小節目は、元半弓で若干音形が登るのでクレッシェンドを。10小節目は降りるのでだんだん小さくしていきたいです。クレッシェンドは、弓の使う量で変えていこうと思います。

さて、楽譜1のBですが、ここ難しいですよね。もちろん!バイオリンランドの「トンネル」使ってくださいね。ひじは、その弦にきちんと移動させながら練習しましょう。A線とE線では、メロディーラインであるA線の方をやや強くタッチします。音の長さはレガートで弾きたいです。AとCは、楽譜2からも分かるように、セカンドバイオリンが変わることで、すでに曲に変化が出るので、同じように弾きたいと思います。

とこんな感じです。みなさんも、譜読みが終わったらどんな感じに弾こうかなって考えていて楽しんでくださいね。たかが「かえるのうた」ですが、されど「かえるのうた」ですよ。楽譜は『バイオリンパートナー』野口道子著から引用しました。ありがとうございました。

 

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