10年表彰

シャンパン

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この仕事を学生のアルバイトで始めて、もうすぐ30年経とうとしています。そうだ、今気がついた。今年は30周年じゃないですか。最初は「出張レッスン」と言って、大きな団地のご家庭に出向いてレッスンをするというスタイルでした。ひとり暮らしで、教えるスペースもなかったですし。無料で載せてもらえる地域の情報誌みたいなのに載せて、大学の女子寮で同室だった、結婚した先輩のご自宅の電話番号を載せてもらって、ピアノはその先輩。バイオリンは私みたいな感じで。団地も広いので、一日3軒回ってましたけど、今思うとすごい運動量だったと思います。もちろん、免許もないので車もないし(笑)下に小さい弟や妹がいるうちだと、出張レッスンはすごく重宝がられました。夕方はそういうスタイルで、夜は大人の女性の方が、江古田のアパートに通ってきてくださって、教えていました。あとは、学校で教えたり、音楽教室で教えたり。大学院時代は奨学金がすごく命綱でした。ほんと、綱渡り人生。でも、こうやって大好きな音楽で食べて行けて、悩んでる内容はほとんど音楽のことで、どうやったら生徒や自分がうまくなるかとか、この演奏はどうしてこんなに素晴らしいのかを考えるということで、一日の大半が過ぎていくという、幸せな人生です。

私の場合は、ものすごく生徒に恵まれていた。ということが、この仕事を続けてこられた第一の理由だと思います。もちろん、悲しい出来事が皆無だった訳じゃありませんが、これは、自分にもっと頑張れと言われてるんだと受け取って頑張ってきました。若い時は、色々失敗するけど、(あ、若くない今でもか)それは、必ず次へのステップにつなげていけば、失敗じゃないんだと思います。これからも、生涯現役が目標です。死ぬその日までレッスンしてたよという人生だったらいいなと思います。

さて、なんでこんなことを思ったかというと、先日とある生徒さんが、「今日は先生にプレゼントがあります」と仰るので、「???誕生日でも結婚記念日でもお中元でも御歳暮のシーズンでもないよ」と思っていたら、なんと、その生徒さんがバイオリンを私の教室で始めて、その日で丁度10年。本当に10年前の同じ日にレッスンが始まったそうなんです。いやあ、そんな偶然あるんですね。で、このヴィンテージです。

シャンパン2

 

感動して鳥肌立っちゃいました。こんなこと書くと、贈り物を他の生徒さんに要求してる感じがするので、書こうか迷ったんですけど、あまりにも素敵なアイデアだったので、ご本人の許可をいただいて書かせていただきました。その生徒さん始めたばかりの時から上手だったので、「始めたばっかりなんだけど、上手」という印象が、その人には染み付いているんですが、もう「始めたばっかり」というところは、いらないですね。(笑)オケにも参加して、教室以外でも楽しくやっているみたいです。他にも、10年以上通ってくださっている生徒さんいらっしゃるんですが、こういう長い生徒さんたちに、「先生には、まだまだ教えてもらうことがたくさんある」と思っていただけるように、日々勉強していきたいです。

 

 


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