マルタ共和国へ

◯マルタ共和国ってご存知ですか?
そもそもが、夫の還暦祝いということで計画を始めた旅行だったのが、なんだか私の勉強旅行に半分すり替わってしまったのですが、ここは夫の行きたいところを、混ぜないといけません。笑)
「どこがいい?」って聞いたら、「もう行ってみたいと思っていたところは、若い頃ほとんど行ったんだよね」とのこと。さすが、独身貴族が長かったお方の発言です。
何日か考えて、「マルタがいいかな」と言い始めたので、この国も訪問することになりました。正直「マルタ?国の名前なの?」という、知識の無さから始まった私なのですが、日本の旅番組で取り上げられるようになったり、映画「ねこしま」が上映されたり、自分が気をつけているせいもありますが、色々なところで「マルタ」が話題になっていました。韓国ドラマ「ヴィンツェンツォ」でも、最後にマルタの島を買うとか言う設定でしたね。笑)
ということで、マルタ豆知識:イタリアのシチリア島の南に位置する、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島からなる国で、首都がヴァレッタで、言語はマルタ語とイギリス英語の国です。英語留学の聖地だったりするそうです。語学留学するときは、マルタにしようかな!
◯マルタ交通事情など
これからマルタに行きたいという生徒さんもいらっしゃるとのことなので、ここでちょっと現地の事も書いてみます。
私たちはスリーマというあたりに滞在しました。バレッタがきっと便利だったのかもしれませんが、スリーマのグジラというあたりのホテルが、比較的安かったのと、便利そうだったので予約しました。「ヴェルディーグジラプロムナード」というホテルでしたが、作曲家ヴェルディーにちなんで作ったのか、楽器がかざってあったりして、素敵なホテルでした。飛行場からも車で15分ほど。
節約旅の個人旅行なので、飛行場から脱出するのが、毎回どの国も第一の難関です。しかも、マルタは鉄道はないので、いきなりハードルの高いバスというのは憚られ、タクシーでホテルまで行ける距離というのはありがたかったです。タクシーも、定額制でホテルまで20ユーロで行けました。
帰りは、チェックアウトの前日に、ホテルのフロントから電話がかかってきて、「英語で電話?ハードル高いな」と思いながら取り、「明日、空港まで行きますか?タクシーの予約とかしますか?」なんて、気に効いた電話がかかってきて、予約しました。なぜか、帰りは25ユーロでした。笑)
一番の見どころは、首都ヴァレッタの町並み。街全体が世界遺産で、そこには船やバスで簡単に行けます。ホテルから船着き場までも歩いていけます。無理に、ヴァレッタに滞在しなくて、全然不便はなかったです。観光地なので、どこも観光客の扱いに慣れてる感じですし、とても親切です。そして英語もとても聞き取りやすいです。その前までミュンヘンの都会で、かなり緊張して過ごしていたので、フレンドリーなマルタの人たちにちょっと心が和みました。
空港からホテルまで以外は、バスでの移動です。なんと、マルタはApplePayがバスで使えるんです!これは、大変便利ですね。taiinjaというアプリを入れておけば、どのバスにのればいいのかもわかります。が、観光客が多く、どのバスも満員。次のに乗ってねとか、乗せてもらえないこともあります。船は、かなり便利です。そして、アプリに頼って颯爽と出かけたら、乗車拒否されて、失意のどん底でホテルまで帰り(おおげさ)、次はどのバス停に行けばいいのか、結局ホテルの人に教えてもらい、ネットは万能じゃないことを、思い知らされました。笑)人と人とのコミュニケーションにまさるものはありませんね。
物価が高くてミュンヘンでおののいていたのですが、マルタは東京とあまり変わらない感じがしました。もちろん、円が弱いのであれですが・・・。前日までとガラッと変わって、食事もイタリアンに変わりました。
このレストランは、飛び込みで行ったのですが、めちゃくちゃあたりでした。ミシュランの星取ってます。イムディーナの観光地の裏路地にあります。
ホテルの近所のパン屋さんに、何回も通い詰めました。ここのライスコロッケが絶品。カフェで温めてくれますよ。
毎日通ったパンやさんで、夫が「カンノーリありますって書いてあるよ!」と目ざとく見つけてくれて、注文して持ち帰り。その場で、クリームをこれでもかってくらい、詰めてくれます。生クリームではないので、冷蔵庫に入れなくても大丈夫だそうです。入れないと、柔らかくなるので気をつけてとのことでした。
ホテルのレストランも2回も行ってしまいました。本場のカルボナーラとタコ。海の幸も美味しいですよ。
ワインも、シーフードも美味しいです。物価の高いドイツやニューヨークでは、そんなに外食できないと思うので、マルタで堪能します。食文化は、イタリアですね。ミュンヘンとは、全く違う食事内容で、飽きずに旅が続けられそうです。
観光地のピザの値段を比べて、入るところを決めようと思っていたら、みんな同じ価格でした。カジュアルなところは、こんな感じで量が多く、ちょっといいレストランは、少なくて材料の質をよくしているような印象でした。ここは、量が多くて、夜ご飯用に持って帰りました。でも、全然問題なく美味しいですよ。
ここは、割と中庸なレストラン。プレゴ。
ここで、律儀に15%強くらいのチップを支払ったら、なんとレモンチェッロをサービスで最後にプレゼントしてくれました。マルタの人は、みんな気さくていい人です。
◯マルタで観たもの
街全体が、とてもきれいな黄色の建物で、どこを撮っても絵になります。
そして、マルタはアートはもうお休みで、演奏会もないし、美味しいもの食べて、景色を観て、猫を探してゆっくりお休みしようと思っていたのですが、聖ヨハネ准司教座大聖堂というところに、行ったら、なんとカラヴァッジョの絵がありました!「聖ヨハネの斬首」という絵なのですが、これがすごい迫力で、一周してもう一回観に行きました。
真っ黒な背景にスポットライトのような光が当たって、鮮烈な赤が入っていて、本物の絵に息を呑みました。なんか絵のほうから、私に迫ってくるような感じです。カラヴァッジョは普通は絵にサインをしないそうなんですが、この絵にだけ血でサインが書かれているそうで、ヨハネ騎士団への忠誠が込められた特別なサインだそうです。ここは、ぜひオペラグラス持参で、この絵を観てほしいです!
マルタは、11月2日日曜日に到着して、6日木曜日にチェックアウトするまで、割とゆっくり過ごしました。なんか、ミュンヘンとは光の加減が違いますよね。飛行機で2時間半なのに。いくつか国を回って、光の違いが一番印象深かったです。作曲家も、それぞれ違う光を見てたのかなと思いました。
ちょっとびっくりだったのが、同じヨーロッパ内なので、パスコートコントロールがありませんでしたよ。油断してると、飛行機に乗るときに身分証出せって言われて、世界での身分証はパスポートなので(保険証とかだしてもても、あれですよね。笑)ちょっと焦って探したりしていました。
マルタでは、ちょっと自分の英語が通じて(本当にちょっとですけど)、気を良くしていましたが、翌日からのニューヨークで撃沈します。笑笑)では、次回の記事はニューヨークです!年内には書き上げられるようにがんばります。あ、猫の保護活動の話が書けませんでした。またいつか。
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