初心者のための合奏講座 6月編

◯初心者のための〜
東京、毎日30度超えて暑いです。先週は熱中症でお具合悪かった生徒さんもいらした様です。お見舞い申し上げます。皆さん、たくさん水分とってくださいね。教室の玄関前も、とても暑いというお声をいただきましたので、かんたんなポータブル冷風機をAmazonで注文したところです。水曜日には届くかな?
さて、6月は新たな試みで、「初心者のために合奏講座」を開催しました。
「初心者のための」なんて、名前をつければ、みんな勇気を振り絞って来てくれるかな。と思ったのですが、なかなか直前まで人が集まらなかったのですが、皆さんご予定をずらしてくださったりして、2日間開催することができました。なんでも、急に思い立ってやるから、皆さん予定が立てられないですよね。すみません。
2グループ、全くちがった年齢層のグループができたので、2回ともメインの教材は合奏練習曲の「リトルタンゴ」なのですが、基礎練習は全く違うものになりました。
◯合奏のための能力って?
小さい頃から教えている生徒ちゃんが、部活の発表をするというので、聞きに行かせてもらったことがあるのですが、その学校のご指導をされている先生に、ご挨拶にうかがったら「〇〇君は、とてもアンサンブルが上手いですね」とお褒めの言葉をいただいたことがあります。「はい。小さい頃から、そこはたくさん教えてきました。」とお話させてもらったのですが、大変うれしかったです。
ヴァイオリンが上手なことと、アンサンブルが上手ということは、微妙に違っていて、(もちろん、生徒ちゃんはアンサンブルもヴァイオリンも上手です!)私はヴァイオリンはあまりうまくなかったのですが笑)、アンサンブルだけは大好きで、とにかくいろんなところに、首突っ込んでいました。
音大オケでも、学年成績一番の友だちに、「ゆりかちゃん、ここってさ、どんなボウイングにしたらいいと思う?」とか、「どうしたら、合うと思う?」なんて、相談されたりしていました。音大は、プルト成績順ですから、アンサンブルがうまいから、前にいるという訳でもなく。その子は、バイオリンもアンサンブルも小さい頃からジュニアオケに入っている子で、どちらも抜群の子で、相談されて、信頼されてるんだなと思うと、とても嬉しかった思い出があります。
ヴァイオリンは上手なんだけど、なんだか、この人と弾くとうまくいかないなという人も、もちろん世の中にはいます。ヴァイオリンが上手というだけで、十分に素敵なことだと思うのですが、もしアマチュアのヴァイオリン弾きとして、ずっと生きていくんだったら、やはり「アンサンブルが上手い」というのは、ぜひ可愛い生徒たちに身に着けてほしい能力だなと思っています。
では、アンサンブルの能力って何でしょうか?色々あると思うのですが、私の講座でやったことを、レポートしてみます。
1)楽譜に書いてあるリズムがわかって、それをみんなで合わせる力 ブレスをして入る、リーダーを見れるなど。
2)ハーモニーの中で、よりより音程を取る力
3)誰が主役なのか察して 音質を変える力
突然、素敵な合奏団は出来上がらないのです。ローマは一日にして成らずです。こういう小さいレッスンの積み重ねが、3年に一回の合奏オーケストラの発表を支えているのだと私は思っています。甘いレッスンした翌週には、生徒が全く上手になってないってこと、ありませんか?ああ、あれじゃだめだったんだなと、反省していることも多いです。なので、後悔しないように地道に、本質をきちんと身に付けさせたいと思います。
◯どんな基礎練習?
まずは、楽譜にしがみつかない。楽譜を見ながら、いつも周りの気配を察知する。この練習に、リズムのリレー練習をやりました。一回目のグループは、大人の方が多めのグループだったので、フリップアリズムを使いました。上と下に分かれて、リズムアンサンブルです。ブレスをして入ること、縦の線をあわせることなどやりました。読譜のトレーニングンも兼ねています。
2回目のグループは、子どもが多かったので、ともだちバイオリンを使いました。これは、スパゲッティーとかチョコパフェなどのリズムの楽譜と絵が並んでいて、リズムで言葉をおしゃべりしていきます。
こちらは、読むというより、言葉とリズムをつなげていくようなレッスンで、そのあと、私がリーダーになって、真似してもらいながら、私が何回目かで、違う言葉を弾き始めたら、すぐに反応して真似するというトレーニングをしました。
4拍子のメトロノームをつけておいて、「チョコパフェうんうん」チョコパフェ・・・・ 予告なしで「スパゲッティ」「スパゲッティ・・・。に変わると、みんなも一緒に変わるというトレーニングです。聞きながら判断してもいいし、観て先生がリズムを変更したことが分かったら、それでもいいという説明をしたら、みんな、すごい一所懸命みてくれて、変わってる最中に、すでに一緒に変わるという、スゴ技を見せていました。笑)
そのあとは、ハーモニーの練習をして、これは長調?短調?か当てて、最後の25分くらいが「リトルタンゴ」でした。発表会前で、曲をガンガン仕上げるというよりは、ここは誰が主役でしょう?じゃあ、自分はどんなふうに弾いたらいいでしょう?みたいな、みんなで考える講座でした。みんな色々考えてくれて、発表してくれていましたよ。いつも発言する子が同じにならないように、さっき発言した子は、一回おやすみねというルールを作ったりして、みんなで発表できるようにしました。
バイオリンのフォームも気になるところは、数秒で私が直していったりしながら、やりました。順番にリーダーになってみたりして、合図の出し方を勉強したりもしました。みんなにとって、楽しくて役に立っていたら嬉しいです。
指揮者の先生が来てくれたりはしないのですが、地味な講座ながら、今月8名も参加してくださいました。釜野先生のクラスの生徒さんも、来てくれました。知らない先生の講座なのに、勇気出してくれてありがとう!
来月は、連休中に設定してしまったというのもあり、 今のところ申し込みゼロです。笑笑
7月は中止かな?初心者って名前をつけちゃったから、自分は初心者じゃないから、関係ないって思ってる子もいるかもしれませんね。もちろん復習に来ていいですよ!8月の講座予定は早めに出したいと思います。ご参加お待ちしています。
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