子どもの習い事としてのバイオリン

ユリカバイオリンスクール教材 バイオリンランド(1)
ユリカバイオリンスクール教材 バイオリンランド(1)

ユリカバイオリンスクール教材 バイオリンランド(1)

前回大人の習い事について書いたので今日は子どもの習い事として、みんなどんな風に成長していくのか、書いてみたいと思います。

教室の特徴

弊教室は、山手線大塚駅、巣鴨駅、三田線巣鴨駅、丸ノ内線新大塚駅、都電荒川線大塚駅前という5つの駅が使える場所にあります。どの駅からも10分ちょっとかかるため、本気で習わせたいと思って連れていらっしゃるご父兄が多いです。駅チカで便利だからという生徒さんには、ちょっと不便な教室なのです。それでも、電車に乗せてはるばるとという未就学の生徒さんとか、文京区でも豊島区でもないのに遠くからとからとか。歩いてくるにはちょっと遠いけど自転車でとか。そんな生徒さんたちです。

習い事=人間教育の一環

そのせいなのか、地域的にそういう方が多いからか、習い事=人間教育の一環と思っていらっしゃるご父兄が多い様に思います。一度始めたら簡単にはやめさせないとか、毎日練習させてこそのレッスンだということをご家庭の方で約束し、レッスンに送り出してくださるご父兄も少なくありません。

自分の子どもがバイオリンが上手になって、親が鼻高々になりたいとか、そういうことじゃないんですよね。習い事が多すぎて本人が疲弊していると、ちゃんと見抜いて習い事を絞らせたり。音楽ってできるまで繰り返して練習するしかないので、そこを学ばせたいと思っていらっしゃるとか、この時期までになんとか課題をクリアしていく発表会という場で何かを学ばせたいとか、合奏することで協力する楽しさを教えたいとか、それぞれのご家庭にその方針があり、立派なご父兄が多いです。立派なご父兄に出会う度に、日本の未来は明るいなと思います。

学校との両立は?

公立小学校、私立小学校、国立小学校それぞれに在籍しています。どのような進路かで習い事との付き合い方も変わるんだなと思います。

公立小学校→中学受験パターンだと、小学校4年生ころから習い事はペースダウンです。それでも優秀な生徒さんも多いので、両立されます。さすがに試験日はこないけど・・・。(笑)自分は不器用な子どもだったので、こういうさらっと器用にこなす姿は本当にまぶしい限りです。小学校入学前に始める生徒さんが多いので、低学年まで進めるところまで進みます。週に2回通ってた子もいましたよ。進みがとても早くて助かりました。

お家からちょっと遠い小学校に通うことになる公立以外の生徒さんは、どうしても学校に通うことが優先順位一番になるので、練習は毎日というわけにはいかない生徒さんが多いです。もちろん、学校と上手に両立して毎日練習する生徒さんもいます。

その子なりの成長を喜ぶことが大切

30分を360日練習する生徒さん年間180時間練習するとして、平日は練習できない、学校に行くことだけで必死という生徒さんだと、年間52時間。約3倍の練習時間の差ができてしまいます。でも、受験がないというのが私立の良さのひとつでもあるので、その良さを活かしてずっとマイペースで頑張っていくのが私立の生徒さんといった感じです。なので、生徒さん同士進度に差ができるのは当たり前なので、周りの大人は気にせずに、その子なりの成長を喜んでもらえば、本人も長続きするんだなという良い事例がたくさんあります。

小学校が終わる頃までには、ポジション移動は勉強します。スタートした時期が未就学のときでも、小学校入学後だったとしても、そこは大体クリアしています。バイオリンランド3巻の終わりがポジション移動なのですが、大体そのあたりまでは終わっているということになります。ポジション移動ができれば、合奏発表会で演奏している上級クラスの曲までは、なんとか練習についてこれるようになるレベルです。

もちろん、レッスンを続ける中でバイオリンが大好きになって、センスも才能あふれる生徒さんというのもいます。そういう子たちの「伸びたい」という気持ちを受け止めるというのも、微力ながら私の役目だと思っているので、いろんなことに挑戦させています。杉並公会堂大ホールでソロパートを弾かせたり、パートリーダーの役に挑戦させたり。みんな横並びというのは、実はそれは平等じゃないと思うので、その子にとって何を勉強させるか考えています。

卒業生のその後

うちの教室を卒業した子が、しかもソリストやパートリーダーなどはやらなかったけど、コツコツとレッスンに励んで卒業していった子が、外に出てとっても活躍していることがあり、それがまたすごく嬉しかったりします。高校でオケに入ってコンミスになったとか、大学生で初めてフルオーケストラに挑戦した、学年が上がったらパートリーダーに選ばれたとか。東大オケのようなオーディションのある大学オケで、なんとパスしてメンバーに選ばれたとか。オーケストラのコンテストに挑戦したら優勝したとか。私の知らない世界でどんどん活躍している様子を年賀状で知ったりして、ああ良かったなと思うのが私のささやかな喜びです。

子どものレッスンをして思うこと

子どものレッスンをして思うことは、その子にとって今私と過ごしている時間は、人生のほんの一部でしかないということです。もしかしたら、今は面倒臭そうに弾いてるけどいつか開眼するかもしれません。逆に今は上手に弾けて楽しそうだけど、もっと楽しいことや自分ができることに巡り合ったら、サクッとやめちゃうかもしれません。人生って何が起きるかわかりません。学校でかっこよく友達がバイオリン弾いてて盛り上がるかもしれない。生ギトリスをコンサートで見てもうバイオリンめちゃめちゃ好きになった子もいます。高校の音楽の先生が綺麗すぎて、音大目指しちゃうかもしれません。それうちの父なんですけどね。笑)

なのでどんなに器用な子にも、どんなに不器用な子にも手を抜かないで、真剣に接しようと思っています。私が夢中になって愛する音楽が、その子にとっても宝になる日が来るかもしれない。大人になって口うるさくて、面倒くさかったバイオリンの先生がいたよなって、懐かしく思い出してくれる日がくるといいな。(笑)

 

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