ボウイングが上手くなる!バイオリンの棒式弓ガイド作ってもらいました(2)

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バイオリンラヴァーズの皆様、こんにちは。前回の記事で 弓ガイドを発表すると言っておきながら、日数があいてしまいました。今日はいよいよこのグッズについての記事です。

1)生まれたきっかけ

このアイデアは、私のバロックバイオリンのお師匠様、菊地俊一先生のアイデアです。

今でこそ、バロックブームですが、まだ日本の音楽界が、ガンバ?なにそれネズミ?って言ってた頃から、ヴィオラダガンバを演奏なさっていた古楽界の先駆者的存在でいらっしゃいます。これまでプロのオーケストラの指揮や50年近く続く老舗のアマチュアオーケストラ、たくさんのプロのヴァイオリニスト、指導者、音楽愛好家を育てていらっしゃいます。この記事を書くにあたって、先生のお名前をお出しして、このアイデアを世の中に発表するということを、快諾してくださいました。

ある時私の生徒をレッスンしていただく機会があり、私が見えてないところ、もっと伸ばしたいところをたくさん教えていただきました。その中のひとつが「ボウイング」についてでした。自分では、私のレッスンではボウイングにはうるさいのよ。と思っていたのですが、先生の鋭い観察力からすると、手首の関節をもっと使った方がいい。こういう練習がいいよ。その動きを身につけるのには、こういう方法もあるよといっておしえていただいたのが、棒に筒を通して、その筒を自分で引っ張ってみる。というものでした。

その棒を駒と平行に指導者がセッティングして、生徒が引っ張ってみると、弓の方向がわかるというのはもちろんなのですが、右手の関節を一旦脱力して、どの関節も有効に使っていくという体験ができます。これは素晴らしい!と早速生徒達に試してみました。で、お一人暮らしの生徒さんたちが「でも、一人じゃできないですね・・」とぼそっとおっしゃるので、そうか・・。これ一人でできたらいいのになと。

2)試作を繰り返す

私は工作とかお裁縫とか、ものを作るということが全くできません。唯一作れるものは料理です(まあ、大したものは作れませんけど)。これは私にとって奇跡的にできることです。まあ、食いしん坊なので、なんとかしてあれを食べたいという意欲が、創作意欲につながっているんですけど。

で、弦楽合奏団のお仲間にいらしたのが、加藤宏さんという先生のチェロのお弟子さんで、無類の発明好きの方。こういうものを先生に紹介してもらったんですけど、これを一人でもできるようにならないですかね。って世間話程度にお話したら、なんと、次お会いした時に作ってきてくださったんです!もうびっくり。最初、針金のようなもので作っていらしたと思います。もう最初の試作品が手元にないので、写真がないのですが、それを菊地先生のところへ持って行き、ご意見をいただきました。

「うん。いいけど、ちょっと頭が重いかな」とのことで、それをそのままお伝えしたら、今度は軽い材料で作ってくださいました。先生にもう一回お見せしたら、これいいね。とのことでした。完成です。

 

3)効果

この弓ガイドのすごいところは、どの弦でも練習ができるんです。G線はもっと地面より高くね。ってバイオリンランドの絵を見せても、生徒たちはなかなかピント来ていなかったのですが、これをやってみると、この緑の棒が、まさにその絵のようになって動くので、ああこういうことかとわかってくれます。

以前にも書きましたが、正しい弓のルートを体得すること、手首を程よく自然に使えること、まっすぐのボウイングが身につくこと、弓を握りすぎないで軽く持つこと。いろんな効果があります。小さい生徒が、「あの棒を今日は忘れてきた」ってがっかりしてて、先生も持ってるから大丈夫だよって貸してあげたのですが、もうその子にとっては、ボウイングがよく分かる魔法のグッズになっている様子でした。

4)ネーミング

このすぐれものグッズ。名前をどうしようかなと今考えているところです。先生方のお名前を使って、K.Kボウイングガイド。一応プロデュースしたので、私のYも入れてくださるとのことで、「K.K.Yボウイングガイド」なんてどうでしょう?

特許取ることも考えたんですが、これが世の中に広まって、ボウイングでほめられる生徒が増えて、ボウイングのレッスン時間が減り、それよりもっともっと、レッスンで音楽の素敵なところを味わう時間が増えたほうがいいなと思うので、特許はとりません。これは、発明者、発案者も含め3人の考えです。同じものを作られるときは一言お知らせいただき、このブログもリンクしていただけるとありがたいです。

 


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