弦楽合奏ワークショップレポート@ユリカバイオリンスクール主催

北とぴあ

 

 

8月17日日曜日、お教室主催の行事「弦楽合奏ワークショップ」を北とぴあのカナリアホールにて行いました。弦楽合奏を体験したことがない生徒たちに一度弦楽合奏を体験してもらおうという趣旨で、何度も参加している生徒たちには、ただ練習するだけじゃなく、先生や仲間といろいろディスカッションしながら進められたらいいなと思って企画しました。31人が参加。だんだん大所帯の合奏団になってきました。事前に、生徒の譜読みにはお付き合いを。最年少は小学校1年生の生徒が参加。遠くは愛知県からも参加。都内だけじゃなく千葉や埼玉から皆さん暑い中参加してくださいました。

 

曲目はパッヘルベル作曲    シャコンヌ と タンスマン作曲      Nous jouons pour maman という曲から「カバティーナ」と「小さい行進」という曲を2曲。内容の詳細はブログではご紹介できませんが、生徒たちの勉強になっていたら嬉しいなと思います。シャコンヌは、バロック時代特有の色んなパートにメロディーが潜んでいて、声部ごとに絡まり合って、相手を聞くアンサンブルには最適な教材だったかと思います。しかも、美しいキラキラと煌く旋律がいっぱいで、私も最後に一度だけ生徒と弾きましたが、とても楽しかったです。

生徒さんからの感想で、ポピュラーな曲を弾くのもいいが、全く知らない曲を弾く方が、曲の構造などを理解しようとするので、とても勉強になるというコメントをいただきました。知ってる曲だと、なんとなく楽しく弾けてしまうのかもしれませんが、知らない未知の曲だと、相手のパートがどう出てくるのか必死で聴こうとして、いいトレーニングになるのかもしれませんね。今回は「シャコンヌ」という様式にもスポットを当てて、指揮の先生に色々と解説をいただきました。大学の講義の様で面白かった。練習を聴講しているだけでも楽しかったというご父兄のコメントもありました。

シャコンヌには難しすぎて参加できない生徒さんのために、やさしい2曲も用意しました。小さい生徒の隣には、ご父兄にも座ってもらって、わからなくなったら指さししてもらえるようにセッティングしました。こちらも、生徒達のほとんどが全く知らない2曲。カバティーナというタイトルを見てどういう風に弾くかな?行進曲という解説きいて、どういう風に弾くのかな?とドキドキと聞いていました。最初は「ええええ?それカバティーナ?すごいゴツゴツしてるんですけど!」「えええ、それで誰が行進するの?」と苦笑いするような出来でしたが、だんだん音楽的な要求が伝わって、最後はまあ何とかその曲らしくできあがりました。

もし次にまた勉強できる機会があったら、もっともっと、一つ一つのフレーズに磨きをかけて、時間が足りなかったところを勉強していけたらと思っています。本人たちがもっともっとこの曲が愛おしいと思えるまで、勉強させたいです。

この弦楽合奏団での体験が、外のアマチュアオケなどに行った時に役に立つように、またプロとして生きていくことになった時に、実践で役立つようにと願ってプログラムを作っています。生徒にはそれぞれ優先順位があるので、全員を強制参加させる気持ちもありませんが、こんなに大勢の生徒に興味を持ってもらって勉強してくれて、とても嬉しかったです。弦楽器をやっている以上、アンサンブルの能力がなければ始まらないので、これからも是非この企画を私の体力が許す限り続けていきたいと思います。

さて、次の行事は9月のホームコンサート、1月の合宿、3月の発表会です。今年度はあと3つです。来年度は、弦楽合奏の年にしていけたらと思っています。

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