モーツァルトはどう弾くの? 3

カテゴリ:チェロ, バイオリン, ハウツー, ピアノ

Violin

 

東京はすごい雪でしたね。東京では休日に雪が降ることが最近多いそうです。休日だと会社が休みなので、都内の気温が下がるそうです。霞ヶ関と都下だと気温が違うんだろうなとは思っていましたが、休日と平日も気温が違うなんて!

さて今日も『音楽は対話である』アーノンクール著  より 皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。生徒さんも購入なさったそうで、昔色々この手の本を読んでいた頃より、レッスンを始めた今のほうがすっと入ってくるそうです。生徒さんの他にも私も買ってみたという方をちらほら見かけ、出版社の方は急にこの本が売れ出して、びっくりしてるかもしれませんね。(笑)こういう素晴らしい本は是非売れて欲しいです。

「第2ヴァイオリンも第一ヴァイオリンと同じアーティキュレーションで演奏されてしまうことを恐れ、モーツアルトは八分音符に「点」をつけることによってそれを意図的に避けているのである。」 p.164 引用

辻註釈:弦楽器でモーツアルトを演奏するときは、点の有無にかぎらず、八分音符はスピッカートで演奏します。イタリア語の辞書によると、spiccato 目立つとか、際立ったとかいう意味が書いてあり、元々はそういう意味らしいのですが、弦から弓を切り離しながら演奏する方法です。皆さんよくご存知のアイネクライネナハトムジークの冒頭を、弓を引きずってズーズーと弾いては、音があってても音楽的には間違っていることになるのだと思います。演奏習慣として点があってもなくても短くなるわけです。じゃあ、なぜわざわざモーツアルトが点をうったのか。それは、前回一緒に勉強したように、書いてなくても演奏習慣としてスラーをつけることを「避けて欲しい部分」についていたということになります。モーツアルトが点をつけてるんだから、いつもよりもっと張り切ってスタッカートしろということ?とか思ってはダメなんですね。モーツアルトが間違ってつけた?ということもないそうです。アーノンクールによると、モーツアルトのスコアーほど完璧なものはないそうです。

 

「もしも例外的に音を均等な強さで伸ばす必要がある場合は、作曲家はその音の上に「テヌート」を書き入れた。p.166

要するに、モーツアルトの時代に音を均等な強さで弾くというのは特別なことだったんですね。ここを読んだ時、鳥肌が立ちましたね。どんな音にも、強い部分と弱い部分が存在したんです。レオポルドによると鐘の音のような消えていく音が必要だったそうです。モーツアルトのベタ弾きはありえないことだったんだ。なんと言いますか、やっぱりそうだったのかと確信した気分でした。一流の人のモーツアルトって、なんていうか長い音が変化し続けているんですよね。

カルミニョーラはどういう風にモーツアルトのヴァイオリン協奏曲を弾いてるのかなと気になって、早速CDを取り寄せてみました。明日からの連休でじっくり聴いてみたいと思います。

 

 

 

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