モーツァルトはどう弾くの?

カテゴリ:バイオリン, ハウツー

「モーツァルトにおける演奏解釈の指示 楽譜に書かれていない演奏習慣について」 出典:『音楽は対話である』 ニコラス・アーノンクール著

◯2:2にスラーかける場合

始めの音符は少し強めに なおかつ長めに長めに弓を当てる。
後に続く2つ目の音符は極めて静かに、ほんの少し遅れ気味に弓をすべらせる

辻註釈:これは割りとみんなが知っている演奏習慣だと思います。生徒達にも、私もよく注意します。確かに2つスラーがかかっていたら、最初を少し長く弾いてるように聞こえますよね。全く同じ音価で弾いたらすごく幼稚なモーツァルトになるように思います。弓の量も変えていいんですね。あと遅れ気味にというところで、そうだ確かに!と納得しました。確かに一流の人のモーツアルトは独特の間合いです。

◯3つ4つそれ以上の音符にスラーをかけて繋げる場合

(スラーで)結ばれた始めの音符は少しほんのすこし強めに弓を当てること。しかし、それ以外の音符は大変なめらかに、そしていつも弱めに弓を引くのです。

辻註釈:4つ16分音符が続いたとして、一個の音と3音スラーもしくは3音スラーと1個の音だったら、スラーの頭で弓を強めに当てることでアクセントとまでいかなくても、そこにはっきりとした発音が発生します。そうすると、アーティキュレーションによって、浮き上がってくる音が変わってくるってことですね。だから、みんなスラーの場所をしっかり知りたくて原典版を欲しがるんですね!

まだここの部分はアーノンクールが、モーツァルトのパパレオポルドの『ヴァイオリン奏法』を紐解いている場面なのですが、
「レオポルドが問題にしているのは、ヴァイオリンが上達することではなく、良い趣味を育てることであり、そのために大切なのはボーイングではなく強勢(BETONUNG)だと繰り返し注意を促している。」そうです。

バイオリンの先生は、生徒に良い趣味を育てなくてはいけないそうです。わあお。耳が痛いです。
海外で勉強してきたわけじゃない、しがないバイオリン教師の私に、喜んでレッスンを受けに来てくれている生徒たちのためにも、日本で出来る限り一生懸命頑張って勉強します。

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