教材で何を教えるか

テキスト

 


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世の中3連休ですね。みなさん楽しんでいらっしゃいますか?いつもきっちきっちの土曜日のレッスンですが、今日はややゆるやかです。明日はホームコンサートなので、終わったら2階リビングを命がけで片付けますよ。

さて、今日は最近愛用している教材をご紹介します。メイン教材は『バイオリンランド』を使用しています。どういうふうに使っているかは、以前のブログ航海日誌をご参照下さい。今日は副教材として使用しているこのテキストです。英語版、ドイツ語版があり、Viola、Cello、の教材まであるんですよ。さすがベーレンライターです。

初期にどんな曲とめぐり逢うかって、その人の音楽人生に影響があるかと思います。私はバイエルとチェルニーでピアノを勉強したので、どうしても古典派の曲には抵抗がないけど、ラフマニノフのちょっとした曲とか、シューマンの子供用に書かれている様な小品でさえ、ものすごく難しく感じます。難しいというより、知らない世界に挑んでいる感じがします。できれば、バイオリンの生徒には、どの時代の、どの様式の曲もとりあえず知って成長してほしいなと思っています。アマチュアオケだって、近現代までを平気で取り上げて演奏を楽しむ時代です。是非私のようなアレルギーはなしで。(笑)

クロイツェルやカイザーは、音楽学校に行きたいという生徒さんには、有無を言わせずやらせたほうがいいのでしょうが、一人の人の作品がずっと続くので、私が思っている色んな時代の色んな人の作品を触れさせるという目的をなかなか達成できないので、この写真のsassmannshauseを利用しています。1,2巻はバイオリンランドとも被るので、バイオリンランド3巻が終了した頃には、sassmannshauseの3巻か4巻に進むことが多いです。

さて、どんな曲がはいっているか一部ご紹介してみます。

 

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初めて出てくる作曲には、生没年が書いてあります。見たことも聴いたこともない作曲家もたくさん出てきて、そのたびにグローブ音楽事典にお世話になっています。音楽事典ほんと、持ってて良かったです。

教材を通じて、どんなことを学んでいけるでしょうか。まず、音楽史的な背景。その時、その時に暗記はさせませんが、私が事あるごとに話しをすることで自然に頭に入ってくれるといいなと思います。

次に、生徒にとっては全然知らない曲ばかりなので、読譜の力を養えます。他のエチューのようにずっと同じリズムの繰り返しではないので(ミソミドシレシソドシラソファミレド・・・みたいな)、色々なリズムが出てきてとてもいいと思います。

読めたら、一緒に楽譜の意味を考えていきます。国語と同じで、どこで切れてるか考えたり、同じモチーフを発見したり、転調の説明が分かる生徒にはどんどん教えます。教室には5度圏の表が張ってあり、それを見ながら調の判定をさせています。小学校中学年以上だとわかります。カンのいい子は低学年でもスラスラと考えます。二重奏になっているので、かろうじて属七も探せます。難しく言えば、楽曲分析ということになるんでしょう。漫画の「のだめ」で、「解釈」って音大の先生が叫ぶシーンがあるそうで、こういうことを初めて教えてあげたら、「これが解釈か!」と親子ですごく喜んで盛り上がっている親子がいました。(笑)教え甲斐があってうれしいですね!

その曲その曲で、教材にすることは違います。音の出し方のこともあれば、バロックの弓さばきのこともあれば、楽典的なことを多く盛り込むこともあります。 いろんなことに使えます。とにかく、一曲一曲が短いのが素晴らしいです。譜読みのちからって、難曲を何ヶ月もかかえていたら、新曲にめぐり逢う数が減るので、あんまりつかないんですよね。

ということで、これをカイザーやクロイツェルの代わりに使っている生徒も多いです。みんなで、同じ教材使わなくてもいいかなと思っています。他にも良い教材ががたくさんあるので、このブログでも紹介していきたいと思います。


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