長調と短調のしくみを調べよう

カテゴリ:バイオリンランド, 教材

まず耳で聴いて、長調なのか短調なのか判別ができる耳がどうかを確認します。一方だけ弾いてわからなくても、それを同主調にして弾いてあげると

分かったりします。
様式感が分かる。という能力と似ていて、
とにかくたくさんたくさん、その場でどんどん弾いて聴かせて、
どっち?って聞いていくようにしています。
わからなかったら、こだわらないで、ささっと「長調だった」と教えます。
最初ちんぷんかんぷんだった子どもも、
そのうちに、そうかこういうのを「長調」っていうのか。
という調性感のちがいを分かってくれるようになります。
一回のレッスンで難しかったら、
その後、何回か続けていけばいいと思います。

今まで曲を「長調」とか「短調」とか、
調性の観点でグルーピングしてこなかったのですから、
最初はわからなくて大丈夫です。
絶対音感が音楽の大事な聴く能力と思われてるフシが、
世の中にありますが、それよりも大事な能力もたくさんあります。
この長調か短調か判別できる能力も、その一つだと思います。
10年以上音楽と携わっていて、
そういうグルーピングの経験がないというのは、
ちょっと残念だと思います。意外と、学生オケでバリバリ弾いてて
「長調とか短調とか、きいたこともありません」という方もいらっしゃるので、
生徒さんに一度チェックしてみるといいですね。

聞き分けが少しできてきたら、次は理屈を說明します。
なんで長調は長調に聞こえるのか。
なんで短調は短調なのか。

そこでテキストを開けて、テキストにそって説明していけば大丈夫です!
お持ちの方は、じっくり読みながらやってみましょう。
持ってない人は、どこかに在庫がないか探してみましょう!
少し前まで、先生あの本屋さんで見ました!とか目撃情報が入っていたのですが・・・。

このテキストの演習をするときに必要な知識は、
「全音」と「半音」なのですが、
このあたりは、2巻の「となりはだあれ」で出てきています。
もし、全音と半音のちがいが理解できていなかったら、
もう一回このページを開けてしっかり復習します。
できれば、このレッスン「長調と短調のしくみをしらべよう」というところまでに、
全音半音の判別ができるようにしておくことを、
目標にしておくといいと思います。

子どもも大人もそうですが、
自分が一回伝えたからといって、頭に入っているとは限りません。
身につくまで、何度も何度も説明して初めて伝わります。
伝わってなくてもがっかりしないで、言い方なども変えて、
何度も何度も事あるごとに說明してくださいね。
伝わってなければ、說明してないことと同じだと、
よくうちの講師達とも確認しています。

最後に、演奏するのになぜ調の判定が必要なのかということも、
書き添えておこうと思います。

その1)調の判定ができたことで、終止形を探すことが容易くなる。
そのことで、フレーズ感が自分の中にできる。句読点のある演奏になる。

その2)転調したことが自分でわかれば、そのきっかけになる音に対して意識ができる。
ミスも少なくなるし、何より転調のきっかけの音をどう演奏しようか自分のアイデアが湧いてくる。

その3)調がわかったことで、コードの機能がわかる。そこで、和音の色付けを演奏でできる。
コードが緊張状態であるとか、緩むとか、問いかけで終わるとか、しっかりと終わりになるとか。

この3つが大きいかなと思っています。

このレッスンでは、ここまでは進みませんが、
とりあえず調の判定の入り口の部分にたつことになります。
大事なレッスンです。
このレッスンが終わったら、小野アンナの「音階練習」のテキストに入ります。
もしくは、やさしいカイザーの後ろにも、ほぼ同じ音階練習が入っているので、
そのテキストを持っている生徒には、宿題として出していきます。

ある生徒ちゃんに、何週間かやらせても、
どうしても2オクターブの難しい調の音程が決まらないので、
このレッスンにもう一度戻って、長調短調の復習をしたら、
ささっと弾けるようになったことがありました。
ああ、調性感がないまま弾かせていたんだなと反省したことがあります。
一つ一つの音程を高い低いって直しても、ダメなんですよね。
その子の中に、こういう音程をとるんだという意識がないと。
大人の人には、階名唱で
心で歌ってもらうようにするといいですよ。

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