ゲヴァントハウスオーケストラ公演 2014

オケ2

 

皆様こんにちは。海外のアーティストの方々今年も続々と来日予定。3月はこのゲヴァントハウスがシャイーとともにのべ6ヶ所で公演予定です。今日の時点で2公演が終わった模様。今日は大阪にいるらしいですよ。今頃移動中かな?

私は初日のオペラシティーにお伺いしました。プログラムは

メンデルスゾーン作曲 序曲「ルイ・ブラス」

ベートーベン作曲  ピアノ協奏曲「皇帝」ピアノ独奏ネルソン・フレイレ

ショスタコビッチ作曲  交響曲第5番

 

という3曲でした。オケ、ピアノともアンコールなし。写真はプログラムと、家にあったゲヴァントハウス弦楽四重奏団の10枚組CD。弦のトップ4人が歴代組むことになっているんですよね。オケの生はどんなサウンドなんでしょうか!

7時10分前に到着。席は3階席上手側。周りの方も、とても楽しみにいていらっしゃるようで、開演前から一緒に来たお友達と盛り上がっています。オペラグラスを用意したり、こうやるとよく見えるとか・・。(笑)そのうち、係のお姉さんが鑑賞するときは身を乗り出さないように」というアナウンスをしに。私の席からは、ビオラセカンドは全く見えず、なんとかファゴットがちらっと見える程度。それもかなり、隣の人に迷惑をかけないと見えない感じです。コンマスはバッチリ見えるので十分満足です。

第5代カペルマイスターはメンデルスゾーンが就任していたという、由緒正しい歴史あるゲヴァントハウス。第19代カペルマイスターは、リッカルド・シャイーです。メンデルスゾーンの金管のコード進行のあと、さらっと弦が出てきます。いやあ、もうここでうるっと。なんですかあああ、この音は〜〜〜〜〜〜〜!!ものすごっく透明で、でも倍音がバンバンなっていて、重厚です。確か前半は7プルトでしたが、まずその音に感動しました。今でも頭のなかで再現できます。何度も再現してしばし楽しもうと思います。あとフレーズの動かし方に、度肝を抜かれました。動いてるんですよね。予想外の動きに、なんというか音楽の喜びを感じました。日本の音楽教育だと「そんなことは楽譜に書いてありません、書いてある様に弾きなさい。」とか叱られるんですが、書いてないことだって、表現するべきことはあるんですよね。(笑)これは、歴史あるサウンドを聴いて学ぶしかありません。かっこよかったです。

「皇帝」のフレイレも、69歳とは思えない溌剌としたピアノでした。ブラジル出身のピアニストで、しかも一地方都市の出身だそうです。プログラムによると、ブラジルの人は、サッカーの次のピアノが好きなんだそうです。すごいですね!どの家庭にも、ピアノを囲んで歌ったり聴いたりするのに、ピアノがあるし、ピアノが弾けるように練習するそうです。なんてこと!そういう本当に普通の家庭でフレイレも自然にピアノを始めたそうです。数日前に、ピリスのピアノも聴いたばっかりで、曲目も違うので当たり前ですが、まったくタイプの違うピアニストで面白かったです。ピリスは哲学者のようで、フレイレは、本当に人生と音楽を楽しんで弾いている様な音色でした。どの楽章も飽きることなく、ずっとそのドラマを追い続けました。

 

休憩はこれ!

 

オケ

 

 

シャンパンです。1000円!コンセルトヘボウはタダだったのに!(笑)最近はどこにでも、こういうカフェがホールについていて、休憩も楽しみですね。できれば30分位欲しいです。昨年行ったコンセルトヘボウは、休憩中は本当に客席から人がいなくなるんですよね。ここは、休憩で前半がいかに素晴らしかったか熱く語らわないといけません。(笑)

 

さあ、後半です。曲目はショスタコビッチの交響曲第5番。あの打楽器群が大活躍する戦隊物のテーマソング?と思えるようなかっこいい曲です。ここで、また大感動。私正直に申し上げますと、フルオーケストラという演奏形態自体「別にぃ〜(語尾あげて)」的な部分がありました。室内楽とか、ピアノ一台とか、ああいう小さい演奏形態にこそ、宇宙があるんだと思っていたフシがあります。ここで、心から撤回させていただきます。素晴らしかったです。管楽器がいたのか?というほどの自然な弦楽器との調和。でも、ああ今ビオラ弾いたよね。ビオラの音したよね。セカンドバイオリンとは違うんだね。だからビオラで弾くんだね。という存在感のあるビオラ。そして、誰がたたいたって、ノリは違うだろうけど、音色はそれほど変わんないだろうと思っていたティンパニー。全然違う音がしました。もう何もかもがすばらしく、固唾を呑んで「次は?次のフレーズはどうなるの?」と聞き惚れました。幸せな2時間でした。

まだまだ、日本での公演は続くようです。生徒さんも、行かれる方がチラホラ。是非弦楽器の音を耳に焼き付けてきてほしいです。東京って素晴らしい場所ですね。世界中の一流が電車に乗ってすぐに聴きにいけるんです。大学卒業して、東京で頑張ってきてよかったって心からこの日は思いました。これからの皆さん、楽しんできてくださいね!

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ゲヴァントハウスオーケストラ公演 2014” に対して1件のコメントがあります。

  1. toyonaga より:

    休憩時間におちゃけを飲みたいのはやまやまですが、トイレが近い私はついつい節制してしまうのですよね。コンサートホールの周りに軽く夕食を摂れるようなレストランが出来れば良いと思うのですが、これがまたなかなかありませんね。なんてコンサートのお話しなのに飲食のコメントをつけるのもなんですが、私はこうして聴いた音楽を文章で出力するのがなぜか苦手なんですよね。聴いた後は、ひっそりと、内にこもり、感動が逃げないように抱きしめて眠るんです(暗)なんでですかね(笑) なのでゆりか先生のコンサートブログはとても楽しみにしています。

    1. Tsuji Yurika より:

      オペラシティーの時は、同じ建物内に叙々苑とか天ぷらやさんとかあって、遅くまで開いているので重宝しますが、最近は大塚ラブで、大塚まで帰ってきてから飲み始めます。
      音楽の楽しみ方は人それぞれで。私は、生徒達に是非演奏会に行って欲しいので、ないボキャブラリーで、絞り出しています。(笑)一流を知ってる生徒は、やっぱり伸びます。自分の中にないものは出せないんだと思います。先生が一流の演奏家だったらいいんでしょうが、私には無理なので、是非生徒たちには演奏会に行って欲しいです。

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