大人の趣味の楽しみかた

violin and cello on the beige background

 


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あっという間に師走ですね。生徒さんがだんだん忙しくなっていく様子が手に取るように分かって、ああ師走だなという感じがします。大人の生徒さんお仕事ほどほどにがんばってくださいね。

さて、先日駅伝に生まれて初めて出場した話は前記事に書きました。駅伝?すごい先生ってスポーツウーマン?って思ったそこのあなた。ものすごい勘違いです。(笑)ずっと運動は苦手で、もちろん今でも大の苦手ですが、自分で小さい目標を少しずつ達成することを楽しめるようになりました。齢40うん歳にしてやっとです。もちろん出来る人がその分野のことを楽しむっていうのは分かる気がしますし、きっとできれば楽しいと思うのですが、出来なくても苦手でも楽しいってことがわかってきました。なので、是非私の教室の大人の生徒さんにも、できなくても楽しめるようにしていきたいなと思います。

うちの大人の生徒さん方は、みんなある程度音楽が好きで、小さいころピアノをやってて楽しかったからとか、ブラスに入って楽しかったからとか、もちろんバイオリンを習っていて楽しかったから、大人になってもまたやってみたいなという方も多いのですが、私が突然ジョギングを始めるような感じで、なんか出来なかったからこそちょっとやってみたい。という方もいらっしゃるんじゃないかと思います。夫はまさに「聴く専門」で何十年も生きてきて、すごい演奏もたっくさん聴いてて、もう俺なんかが弾く意味無いじゃんと思ってるタイプなんですが、とりあえず細々と続いています。

こういう全く音楽に縁がなかった人は、教えてもらう時にどんなことを望んでいるのかなと自分に起きかえて考えてみました。まず私だったら、どういう筋肉が足りないから上手に走れないのか、プロの目から分析して欲しいです。腹筋が足りないから体幹が保てないとか、蹴る力が足りないとか。で、自分でもできる基礎トレーニングの方法を教えて欲しいです。バイオリンだったら、ボウイングするのにどこの筋力アップをしていけばいいのか、柔軟性はどこに必要なのか教えて欲しいのかなと思います。

次に、やっぱり苦手なことに挑んでいるわけですので、その分野のことになったらヘタレです。ちょっとでも良くなったところを見抜いて欲しいです。その方は音楽が苦手な方じゃないんですが、とあるレッスンで、すごくボウイングが良くなったのでよくなったことを伝えたら、「実はバイオリンランドのぐるぐる体操を一日100回やることを自分に課して、一週間やってきました。」とおっしゃられ、ああ、この良くなった感じをちゃんとその場で伝えておいてよかった。エライ私!と自分を褒めました。(笑)そばにいる人は、ぜひ気がついてあげて欲しいです。

そして、次へのステップを小さく、そして同じステップに留まってる自分を許してあげて欲しいです。例えば、若い頃から運動が得意だった人がキロ6分で走るのなんて、なんてことないかもしれないけど、私にとってキロ6分は夢の様な世界です。でも、自分の中ではキロ7分で2キロ走るのがやっとだった自分が、5キロ走れるようになっただけでもすごいステップアップなんですよ!そういう喜びを積み上げながら楽しんでいます。なので、是非バイオリンでも、自分のペースで少しずつを守って楽しんで欲しいです。教科書だって1巻が終わったから2巻じゃなくても、同じ位のレベルの他の曲をもう一回やってもいいし、もう一回1巻をやってもいいんですよね。でも、前回やったときより適切なテンポで弾けるようになったとか、もっとなめらかなボウイングで上手に弾けるようになったとか、目に見える進化を確認しながら進めば、とても楽しいし、実はそういう楽しみ方が本当の楽しみ方なんじゃないかと思います。運動だって、これからオリンピックに出るわけじゃないんです。でも、私の中でずっとできなかったことに挑戦したいんです。苦手なことをやってる自分もいいなと思うわけです。

日本では制限時間というものがあって、大会に出るような人には、私みたいな遅い人がいないんですが、一度ハワイのホノルル・センチュリー・ライドという自転車の大会に出場したことがあります。その時はハーフしか走れなかったんですが、なんというか、ハワイの人は温かいし、本当に全然運動なんかしたことないんじゃないかというような外人さんがいっぱい走っていて、もちろん本気モードで走ってる人もいるんですが、時々海に飛び込んで遊んでみたり、木陰でお昼寝してみたり。アメリカ人って本当に楽しむのが上手だなって思いました。できないことを恥だと思う文化があんまりないっていうか。あくまでも私の印象ですが。出来る人はより本気で、苦手な人もちゃんと楽しんでがんばれる。私の教室もそういう風になっていけるようにクラス経営していければいいなと。駅伝に出場して思いました。

 


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