ヨハネットゾマーとコンツェルトケルン@東京公演行ってきました。

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三連休二日目は、これに行ってきました。モダンのオーケストラだったら、ベルリン・フィル・ウイーンフィル・コンチェルトへボウを3つ上げる人が多いと思いますが、(異論はもちろんあると思いますが)古楽界の三大オケは、フライブルク、ベルリン古楽アカデミー、そしてコンツェルトケルンをドイツ三大古楽オケというそうです。今年は、2月にフライブルグにも行けたので、3つのうち2つ行けたんだ。うれしいな。

12名のメンバーのうちお二人が日本人。すごいですね!バレエ界も最近若い日本人ががんばっていらっしゃいますが、音楽界も負けてないですね。今はどんどん外の世界を観に行く時代なんですね。私の生徒で副科でバイオリンをやっていて、違う主科で日本で最高峰の音楽学校に入った子がいるんですが、小学生の頃から毎年ヨーロッパへ夏期講習など行っていました。私の時代なんて、長崎から東京に出て行くのがすでに外国って感じでしたが(笑)、東京の子は違うんだなあ。すでに日本の中心地にいるんだしね、羨ましいなと思っていましたが、きっとこれからは、そういう時代になっていくのでしょう。外国に出て行っても、通用するような生徒を育てないといけない時代なのでしょう。がんばります。

さて、プログラムは劇場の人ヘンデルvs教会の人バッハというタイトルで、ヘンデルの歌劇からとバッハは世俗カンタータから。バッハはオーボエコンツェルトヘンデルは合奏協奏曲という凝ったプログラム。こうやって並べて聴くと面白いですね。歌はヘンデルがいいなあってつぶやいたら、夫に「えええええ?!」って反撃されました。(笑)歌はというか全般的に不勉強なので、ヘンデルの歌劇と言ったら、セルセとリナルドくらいしか知らなくて、こんなに色んな歌劇があるんだとびっくりしました。ヘンデルのオペラをいつかまた休みをとって、観に行こうと思います。今はBlu-rayでも出てるのかもしれませんね。 那須田務氏のプログラムノートによれば、バッハもオペラが大好きで、フリーデマンを引き連れてオペラを楽しみに聴きにいったそうです。レチタティーヴォとアリアというイタリア様式もたくさん勉強し、取り入れていたそうです。歌が大好きだったパパバッハ。なるほど!

コンツェルトケルンは、大音楽家の陰に隠れた作曲家の発掘にも精力的だとか。こういう合奏団が支持されるヨーロッパの土壌を感じます。帰りにいつもの中華屋さんで夕飯食べて帰ったのですが、日本で知らない曲ばっかりやっても人が集まらないんだろうね。と夫に言ったら、それはたぶんエージェントがそう思ってるだけで、日本人ってマニアックなものを追求することにかけてはすごい人が多いから、実はそういう曲やってもお客さんは来るんだけど、怖くてできないんじゃないかなと言っていました。なるほど!そうかも。きっと日本ももう少ししたら、そういうコンサートが増えてくるかもしれません。バロックファンがこれだけ増えたのも、どれだけ音楽を愛してる人が多いかの証ですよね。バロックファンは現代音楽のファンと重なります。聴いたことがない音楽を、どんな曲だろうとわくわくと楽しみに聴きに来るファン層なのだと思います。

さて、最後のアンコールはこれでした。

 

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もうやられましたね。私も副科声楽で歌いましたけど、別の曲でした。人の声ってなんであんなに魂に直球で来るんでしょうか。昔は声楽って歌詞があるからなんかずるいよね、感動させやすいじゃんとか思ってましたが、そうではないような気がしてきました。だって、歌詞の意味がわからなくても感動しますもの。(笑)

そして今夜は三連チャン最終日。コンツェルトケルンだけのリサイタルです。三鷹まで行ってきます。またレポートしますね。

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