アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン演奏会

カテゴリ:リサイタル

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昨夜は、このリサイタルに行ってまいりました。モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会のvol1 です。今日、明日とまずは三夜続くみたいです。私の行った会は

 

第25番k.301 5番k.10 41番k.481   35番k.379 15番k.30 9番k.14 28番k.304

という日でした。15番と9番は続けて。ずっと同じ作曲家を聴き続けるのって、こちら側もある程度覚悟をして聴きに行くわけですが、鰻屋さんに行ってうなぎに関する料理を食べ続けるような、そんな感じかと思うのですが、まったく飽きなくてとても満足して全曲聴かせていただきました。

クラシック倶楽部だったかで、まずはテレビで拝聴。「わあ、上手だなあ」って思っていたら、うちの小さい生徒ちゃんが、動画を観て「この人好き!」って釘づけだったそうで、これは生を聴いてみようかということに夫婦でなりました。数日前にモーツアルトのコンチェルトもやったみたいですが、モーツアルトのソナタ全曲もやるとのことで、バイオリンをじっくり聴くならこちらかなと思い選択。若いしどうだろう、って一瞬チケット取る前に不安がよぎったのですが、まさに杞憂でした。めったに演奏されない初期も弾いてくれたのですが、まさに「ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ」ということは、こういうことをいうのかという演奏でした。ちゃんとオブリガートに徹して、でも、ものすごくあってよかったオブリガートで、飾りなんだけど、美しくピアノを輝かせていていました。

イブラギモヴァさんはピリオド楽器も演奏できるそうで、その人がモダンを弾くとどんな感じになるのかなと興味津々だったのですが、「え?バロックヴァイオリンで弾いてる?」って一瞬思うくらいの古い音がしたかと思うと、モダンの良さを活かして、ビブラートも美しく高音を響かせるということもして、そうか、こうやって弾けばモダン楽器で古典やバロックを弾く意味があるんだなあと、長年の私の悩みがいっぺんで吹き飛んだ瞬間でした。彼女は本当に音がきれいです。こんなに若いのに決して力技でねじ伏せて、派手に弾いてごまかしちゃうってことをしなくて、音の出し方のお手本のような人でした。また場所が王子ホールというのが、最高に良かったです。ぜったいこのホールで聴いたほうがいいと思います。そしてCDよりライブが断然いいです。

モーツァルトって本当に難しくて、弦楽器奏者にとっては一生の教材だと思うのですが、本当に上手なモーツアルトでした。すごいなと思ったことがいっぱいあったのですが、まず音程がピアノとものすごく調和していてびっくりしました。弦の調弦とピアノの調律はそもそも合わないので、そこをどうやって合わせるのかってかなり難しいと思うのですが、なんとG線をピアノと直接合わせちゃったんです。わあ、やるなあ。頭いい!絶対2回目の完全5度だから、ピアノのGと微妙に変わっちゃうんですよね。そこをピアノに合わせて、若干妥協して弾くってことなんだなあ。これもバロックならではの人だからかもと思ったり。よくオルガンと直接、一弦ずつ合わせたりしますよね。そして、次にすごいなと思ったことは、フレーズが長いこと。ホ短調は自分もじっくり取り組んだ曲だったし本番までやったことがあるので、フレージングの長さと、決して緩まないドライブ感に、もう圧巻って感じでした。もう一回あの曲勉強し直したい!そして、常にどこからどこへ音が動いていくのかが見える。もちろんアクションでも分かるし、音もそうなってる。タッチの絶妙な強弱で、ものすごく繊細な音からダイナミックな音までモーツァルトらしいサウンドで楽しめました。

今日も明日も、あと2日あるようです。当日券も昨日は売っていました。生徒さんでこれから時間の都合がつくのだったら、是非是非是非聴いてほしいです。私の教室は「がり弾き」に拒否反応を示す生徒さんが多くて、私自身もそういう音が嫌いなので、つい生徒にはそういう音を求めているのですが、発表会を聴きに来た方々が、みんな音がきれいってほめられうれしかったことがあります。なので、生徒さん達きっと好きな演奏だと思いますよ。

と書いて保存してレッスンに行ったら、なんと生徒さん早速今日の当日券確保したそうです。すごい。(笑)みなさん、楽しんできてくださいね。

 

 


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