バイオリンの基礎ってなあに?〜メリーさんのひつじで練習してみよう〜

カテゴリ:シリーズ:バイオリンの基礎ってなあに

 

 

 

この記事を書くと言ってからかなり時間が経ってしまいましたが、そろそろ始めてみたいと思います。今回はなるべく具体的に、よくみんなが勉強しそうな楽曲を使いながら書いてみたいと思います。

色んなテキストでこの曲載ってますよね。スクールオーケストラを教えていた頃、よくこの教材で、バイオリンを生まれてはじめて持つ中学生に教えていました。とりあえず、秋には文化祭があって何か演奏させなくちゃいけないという状況で、ボウイング練習から数ヶ月なんて悠長な事は言ってられないのです。

レッスン事例1)中学1年生  楽譜は読める 楽器は構えられる ボウイングと左手は初めてという設定にしてみます。

◯弓を持たせる

弓を持つという動作は日常になかなかない動作なので、大事なことを大まかにまず教えます。

1:まずは手のひらの向きを確認。弓の進行方向にいつも向いているということを確認させます。

2:弓に向かって手首から先がクレーン車のクレーンのように、つるの首みたいなイメージで弓の所定の場所にあてます。そして先程1で確認した手のひらの向きを確認。

3:最後に細かいことを教えます。親指の相手は中指。小指は竿の上に。指のどのあたりと弓が接触するかも、私の手にマジックをぬってこのあたりが当たることを知らせます。指の長さは人それぞれなので、全く一緒じゃなくてもいいので、生徒の手の様子を見て、このあたり、このあたりと教えてあげます。

◯ボウイング

これもまず大きな動きから始めて細かい動きを教えるようにしています。

1:バイオリンランドのテキストをみせながら。身体の動かす部分を説明します。(参照:バイオリンランド1巻 20ページ以降)

2:各弦の上で(この楽曲は1弦しかでてこないので、使う弦だけ教えてもいいと思います)全弓使って円運動をさせていきます。ダウンもアップも両方体験します。なるべく補助をして、いい動きを覚えさせます。駒の平行に、サウンドさせるところは、駒と指板の真ん中あたりという説明をしておきます。

3:ダウンとアップと別々に練習したのち、ダウンとアップを続けさせます。

4:ボウイングはどうやったらまっすぐになるか、身体の関節の使い方と一緒に説明する。肩関節 ひじ 手首 になるかと思いますが弓の部分と、その時つかう関節を説明。関節を伸ばす、たたむという感覚を空中でも体操しながら教えます。

◯左手

この楽曲で出てくるのは 0 1 2の指だけなので、まずはA H CISのバイオリンの指板上の位置を教えます。

1:表の見方を説明して、指の番号の説明をします。通し番号で言うと、⑭と⑯に指をおいていけばいいわけなので、楽譜と指番号また指板上の場所を確認します。五線付きのフィンガーボードも作ってるのですが、とりあえず最初はざっくりとわかったほうがいいと思うので、通し番号の付いた紙で用意してみます。

2:手のひらの向きを説明。まず3つの約束をさせます。人間の注意力は3つまでかと思います。親指と人差指の間にはトンネルができて、押さえた指の関節には山ができるよ、手首はまっすぐねトンネル、お山、まっすぐって覚えてねと言って復唱させます。これがあってれば、ネックを握ってにっちもさっちもいかない状況は免れます。何のためにこの形をするのかも説明します。もう中学生なので、意味のあることだとわかればやってくれるはずです。指は常に縦に開きたいから、そのための準備ができるフォームを目指せばいいという話をします。あとは、実際にさわって力んでないか確認してあげて、登って降りて体操もさせます。(参照:バイオリンランド2巻)

 

3演奏する

さあ、ここまで先生は一音たりとも音を出していないのですが、このあたりでおもむろに楽器を取り出してこの曲を弾いてみせます。バイオリンはおおまかですが、こうやって弾くんだよってことの説明を聞いてからお手本の姿を見たら、生徒側も具体的に観察できますね。おお、本当に先生の弓は駒と平行だとか、弓は全部使って背中から弾いてる感じがして、左手の指は縦にそう言えば開いてるとか、色々思いながら見てくれると思います。

移弦しなくていいように、イ長調で ミレドレミミミ レレレ ミミミ ミレドレミミミ レレミレド  と練習します。移弦はまた別の機会で説明しましょう。なにせ生まれて初めてバイオリンを弾くわけですからね。

楽譜も読めるという設定なので、読譜に関してはこの時間では時間を割いていませんが、生徒の様子を見ながら、レッスンの内容は変わってくるかと思います。

音程が決まらなければ音程を直す。ボウイングが悪ければボウイング練習だけにもどる。左右のタイミングが上手く行かなければ、どちらの手が遅れているかと観察して伝える。たいていは左手が遅いことが多いですね。

音程が悪いと言っても、本当に生徒によって原因が千差万別です。頭の中の音程が悪いのか、違ってることがわかってるけど指が開かないのか、指が開かないのは手が硬いからなのか、ひじの場所がいけないのか。

ボウイングが悪いのは、関節が使えてないのか、背中の使い方ができないのか、駒と並行という事実を自分の視界から見た見え方で判断してしまっているのか、これも私が観察してこれだと思う原因を探りながら直していきます。

この段階で音楽的なことは一切教えないのかというと、この時期から「バイオリンで歌う」ということは、意識してほしいなと思っています。まだ強弱も弓のスピードも圧力も変える技術を持たないと思うのですが、ダウンとアップを止まらずに返すということを最初に教えているので、自然に音はつながって歌っているように聞こえてきます。くわえて4小節目で弓をリターンダウン(元弓にもどす)させて弾かせるようにして、4小節でブレスを自然にさせています。ブレスをする際に、ブレスの前の音で音が大きくなりすぎないようにも気をつけます。

この曲で身につけてほしいことがたくさんあるのですが、中学生という設定なので、年齢も高いので、頭も使ってくれるでしょうし、曲でどんどん教えていけます。幼児から小学生低学年だと、いきなり曲を弾かせるというのは難しいかなと感じているので、もう少し分解して教えていくことになると思います。ボウイングだけとか、左手の指番号を覚えるだけとか。

こうやって考えるとバイオリンを弾くって、本当に難しい作業をやってるんですよね。

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